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第四十九話 平日なのに……。

「今日も一日頑張りましょう!」

「はい!」


 朝礼のアゼルの号令に合わせて、あたしとミクちゃんは元気よく返事した。

 今日は平日なのでオープンのご来店はシロちゃんだけかな?

 18時ぐらいに何名か、20時から席が半分は埋まればいいかな?


「ミクちゃん、今日は平日で時間あるだろうからまだ教えて無い作業を教えておくね」


 あたしが声をかけるとミクちゃんは元気よく返事した。


「はい!」


 15時。

 入り口の呼び鈴が鳴る。

 入ってきたのは……。


「女の子、4人組?」

「い、いらっしゃいませ!」


 シロちゃんだと思っていたので意表を突かれた。

 

「え? え? ええええええ!」


 あたしとミクちゃんは同時に叫んでしまった。

 次から次へと女性客が入ってくるのだ。


「ミ、ミクちゃん! テーブルにご案内お願い」


 ミクちゃんにご案内をお願いして、あたしが次々と注文を聞いていく。


「マミ。僕も注文を取っていくから」


 アゼルがさっと現れて手伝ってくれた。

 意外に頼りになるのよね。

 なんて関心してる場合じゃない。

 次から次へと女性客が押し寄せる。


 お店が満席になった頃。

 カウンター残り1席。

 シロちゃんが気まずそうに入ってきた。


「今日は女性のお客様で賑わっていますね」

「お待たせ! シロちゃん。何がなんだかもう……」

「四銃士のアンリ様が訪れた聖地だって噂だよ」


 なんとアンリ様効果だったとは!

 すごい人気。




※ ※ ※ ※ ※




 平日だと言うのにご新規様20名以上で満席になった。

 売上は14万デジと土日なみだ。

 それにしてもマリー様と四銃士様の人気はすごい。


―――――――――――


10月8日(火)


メイド喫茶『オスティウム』


 料金 1時間1980デジ 延長30分ごと950デジ


 売上

  日別 140650デジ

  月別 876330デジ

  年別 2555150デジ


 席数

  28席

  カウンター 6

  テーブル 24


 メニュー

  オムライス(メイドのお絵かきあり) 1000デジ

  オリカク  1500デジ

  メイドドリンク 1000デジ

  チェキ   800デジ

  初心者セット1500デジ

  カラオケリクエスト 1000デジ


  カラアゲ 500デジ


 メイドの心得


  メイドの心得1。

  お客様のプレゼントに遠慮はしない。代わりに全力で喜ぶ。

  メイドの心得2。

  お客様の事は、お客様から話をされるまでは詮索しない。


―――――――――――

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