第四十三話 ミクちゃんは大人気。
今日はミクちゃんと一緒だ。
オープンアタックのシロちゃんに、他2名様。
2名様は、ミクちゃん目当てのようだ。
「いらっしゃいませ~。来てくれたのですね。ありがとう~」
お客様2人は、ミクちゃんに迎えられて喜んでいる。
「さすがだねぇ。ミクちゃん、かわいいもんね」
アゼルは、カウンターまでドリンクを取りに来たあたしに言った。
「へー。アゼルもミクちゃんがお気に入りなんだ」
思わずアゼルに意地悪なことを言ってしまった。
だって、ミクちゃんにデレデレしちゃってるから。
「ち、ち、違うよ。お客様受けがいいな、と思って」
「へー。焦るところがまた怪しい」
「そんなぁ」
アゼルの反応が、かわいいので意地悪なことを言っちゃった。
※ ※ ※ ※ ※
ミクちゃんファンがさっそく出来て平日だけど売上も良かった。
ミクちゃんは、とにかくチェキが沢山出る。
見た目のかわいさもなのだけど、みんなミクちゃんに少しでも近づきたいのだ。
チェキを撮る時には並ぶので絶対に触ることに出来ないメイドさんに最接近できる唯一のチャンスなのだ。
―――――――――――
10月3日(木)
メイド喫茶『オスティウム』
料金 1時間1980デジ 延長30分ごと950デジ
売上
日別 92000デジ
月別 266620デジ
年別 1945440デジ
席数
28席
カウンター 6
テーブル 24
メニュー
オムライス(メイドのお絵かきあり) 1000デジ
オリカク 1500デジ
メイドドリンク 1000デジ
チェキ 800デジ
初心者セット1500デジ
カラオケリクエスト 1000デジ
カラアゲ 500デジ
メイドの心得
メイドの心得1。
お客様のプレゼントに遠慮はしない。代わりに全力で喜ぶ。
メイドの心得2。
お客様の事は、お客様から話をされるまでは詮索しない。
―――――――――――




