表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

42/100

第四十二話 新人メイドのレイちゃん。

 今日はレイちゃんがシフトにはいっている。

 なんだか、あたしよりもベテランらしく振る舞っている。

 そして小柄で色白で黒髪のショートはメイドとしてもパーフェクトな容姿だ。


「レイちゃん、以前にどこか飲食店で働いてたの?」

「いえ、とくに」


 レイちゃんは静かに短く返事した。

 この謎めいた感じも、これはこれでいい。

 その時、入り口の呼び鈴が来客を知らせた。


「へぇ~、ここがメイド喫茶ねぇ」

「はい、兄貴、最近話題になってる場所です」


 いかにもガラの悪い二人組が入ってきた。

 ワニの亜人とライオンの亜人だ。

 あたしがご案内に行こうとしたらレイちゃんが先に動いた。


「いらっしゃいませ。こちらへどうぞ」

「へぇ~、おねえちゃん、かわいいな」


 そう言うとワニの亜人は、レイちゃんのお尻へ手をのばした。


「いたたたたた!」


 レイちゃんはそっとワニの亜人の腕をねじりあげていた。


「お客様。ご案内遅くなり申し訳ありません。

 メイドへ触れる行為は禁止されております」

「わ、わ、わかった。

 す、すまない」

「それではお席へどうぞ」


 レイちゃん。

 強い……。

 カウンターの中から飛び出そうとしていたアゼルもポカンとしていた。

 その後は、二人組の相手はレイちゃんが対応していた。

 

 謎の美少女レイちゃん……。




※ ※ ※ ※ ※




 結局、二人組はレイちゃんにハマってしまい。

 オリカクやチェキを大量に入れていた。

 レイちゃん、すごい……。


―――――――――――


10月2日(水)


メイド喫茶『オスティウム』


 料金 1時間1980デジ 延長30分ごと950デジ


 売上

  日別 96080デジ

  月別 174620デジ

  年別 1853440デジ


 席数

  28席

  カウンター 6

  テーブル 24


 メニュー

  オムライス(メイドのお絵かきあり) 1000デジ

  オリカク  1500デジ

  メイドドリンク 1000デジ

  チェキ   800デジ

  初心者セット1500デジ

  カラオケリクエスト 1000デジ


  カラアゲ 500デジ


 メイドの心得


  メイドの心得1。

  お客様のプレゼントに遠慮はしない。代わりに全力で喜ぶ。

  メイドの心得2。

  お客様の事は、お客様から話をされるまでは詮索しない。


―――――――――――

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ