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第四十一話 新人メイドのミクちゃん。

 火曜日のシフトはミクちゃんが入っている。

 レイちゃんとミクちゃんが出勤してフルメンバーになるのは金、土、日の週末だけで平日はどちらか1人が入るシフトになっているのだ。

 お店の人件費の都合もあるけど、本人達も休みは平日で大丈夫とのことなので、お店とスタッフのおり合いつけてということになる。

 アゼルとあたしは共同経営者なので休みなんて無い。

 2人が育ってくれたら、まずはあたしが休んでいいってアゼルは言ってくれてる。


 しかし、ミクちゃん

 オスティウムの制服は巨乳が強調されてて目の保養になる。

 ぐへへへ。

 思わずエロい目で見てしまう。


「ど、ど、どうかしましたぁ?」

「え!? うん。ミクちゃん。バッシングお願い」


 あたしが目の保養をしていたのがバレたのかとあせってしまった。


「はぁい」


 ワンテンポ遅れてミクちゃんは返事した。

 ミクちゃんにテーブルに残った空いたグラスとお皿を下げるようお願いすると、ミクちゃんはてくてくと急ぎ目に動いた。

 ミクちゃんは素直で頑張ってる様子がわかるので、見ているだけでもかわいいし応援したくなる。

 メイドとしてはとってもいい。


 ガチャンと大きな音がしたかと思ったらミクちゃんはグラスとお皿を落として割ってしまっていた。


「ご、ご、ごめんなさぁい!」


 ドジでしょっちゅう失敗するのも、もはや武器だ。


「大丈夫? ミクちゃん」

「だ、だ、大丈夫ですぅ。ごめんなさぁい」


 お客さんも心配して片付けを手伝ってくれた。




※ ※ ※ ※ ※




 2人メイドが居るとだいぶ違う。

 今までいっぱいいっぱいだった仕事に余裕が出来た。

 お客様も楽しそうだ。

 それにメイドリ、チェキ、カラオケ、オリカクも人数分出るから売上も良くなっている。


―――――――――――


10月1日(火)


メイド喫茶『オスティウム』


 料金 1時間1980デジ 延長30分ごと950デジ


 売上

  日別 78540デジ

  月別 78540デジ

  年別 1757360デジ


 席数

  28席

  カウンター 6

  テーブル 24


 メニュー

  オムライス(メイドのお絵かきあり) 1000デジ

  オリカク  1500デジ

  メイドドリンク 1000デジ

  チェキ   800デジ

  初心者セット1500デジ

  カラオケリクエスト 1000デジ


  カラアゲ 500デジ


 メイドの心得


  メイドの心得1。

  お客様のプレゼントに遠慮はしない。代わりに全力で喜ぶ。

  メイドの心得2。

  お客様の事は、お客様から話をされるまでは詮索しない。


―――――――――――

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