第四十話 新人メイド入りました。
「それでは朝礼をはじめます」
アゼルはちょっと照れくさそうに言った。
今日から新人2名入るのであたしとアゼルで4人。
オープン前の朝礼で重要な事などを伝えることにした。
アゼルの前にメイドが3人並んでいる。
「それじゃあ、新人の2人は挨拶して下さい。
まずはレイちゃんから」
アゼルがそう言うとレイちゃんは一歩前に出て挨拶した。
「はじめまして。レイです。宜しくお願いします」
ちょっと謎めいた感じもあって大人びている。
落ち着いた挨拶でしっかりしている。
小柄で色白で黒髪のショートは茶色い制服に似合っている。
「よろしく!」
アゼルがいつにもまして元気よく挨拶し
みんなで拍手した。
「それでは次、ミクちゃん」
「はぁ、はい!」
ミクちゃんはおどおどしている。
「ミ、ミクぅです。よろしくおねがいしまぁす」
頑張って挨拶してるんだけど、なんだか頼りない。
だが、これでいい。
真っ白な髪に、オスティウムの制服で巨乳が強調されている。
うん、女のあたしにも得な、あたし得な制服姿。
「よろしく!」
みんなで拍手して迎えた。
「それじゃあ今日も一日宜しくお願いします!」
アゼルはそう言うとお店をオープンした。
月曜日だけどオープンアタックはいつものシロちゃん。
レイちゃんとミクちゃんを紹介した。
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月曜日だけど新人スタッフ2名入ったことで、メイドリ、チェキ、カラオケリクエスト、オリカクが増えたスタッフ数分出て売上は過去最高の123000デジだった。
初月9月の売上は1678820デジ。
これなら家賃に人件費、他、諸々払っても黒字になるだろう。
スタッフ2名も入って明日からがいよいよ勝負だ。
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9月30日(月)
メイド喫茶『オスティウム』
料金 1時間1980デジ 延長30分ごと950デジ
売上
日別 123000デジ
月別 1678820デジ
年別 1678820デジ
席数
28席
カウンター 6
テーブル 24
メニュー
オムライス(メイドのお絵かきあり) 1000デジ
オリカク 1500デジ
メイドドリンク 1000デジ
チェキ 800デジ
初心者セット1500デジ
カラオケリクエスト 1000デジ
カラアゲ 500デジ
メイドの心得
メイドの心得1。
お客様のプレゼントに遠慮はしない。代わりに全力で喜ぶ。
メイドの心得2。
お客様の事は、お客様から話をされるまでは詮索しない。
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