第二十話 カラオケリクエストはじめました。
「新メニュー投入します!」
「待ってました!」
あたしの掛け声に、アゼルは元気よく答えた。
新メニュー発表がアゼルの楽しみになっているようだ。
「カラオケリクエストです!」
「やったあ!」
アゼルは喜んでいるが何のことかわかっているんだろうか?
「え? アゼル、カラオケが何か知ってるの?」
「いや、知らないねぇ」
「どうして喜んだの?」
「なんかね。もう、ここまで来たら、またすごいものが出てくるんだろうなって思って」
えー。
なんか適当な。
でも、アゼルの笑顔を見ていると許せてしまう。
「カラオケリクエストは、お客様からメイドさんに歌をリクエストしてもらって、メイドさんが歌うんです」
「へー。それはいいね。曲は僕が演奏しよう」
「え? アゼル楽器がひけるの?」
「うん。自分でもひけるんだけど自動演奏するように魔法を使うよ」
「ええ! すごい」
アゼル、いよいよ、何者?
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カラオケリクエストは1曲500デジにした。
カラオケリクエストは原価が、かからないので利益率はとても良かった。
けど、カラオケリクエストが出ると、みんな歌を聞いてチェキやオリカクを出す時間が無くなるので、その点が問題かもしれない。
まだまだお客さんの数は少ないので、今後の課題かなぁ。
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9月14日(土)
メイド喫茶『オスティウム』
料金 1時間1980デジ 延長30分ごと950デジ
売上
日別 47100デジ
月別 47100デジ
年別 209740デジ
席数
28席
カウンター 6
テーブル 24
メニュー
オムライス(メイドのお絵かきあり) 1000デジ
オリカク 1500デジ
チェキ 800デジ
初心者セット1500デジ
カラオケリクエスト 1000デジ
メイドの心得
メイドの心得1。
お客様のプレゼントに遠慮はしない。代わりに全力で喜ぶ。
メイドの心得2。
お客様の事は、お客様から話をされるまでは詮索しない。
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