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第一九話 ポイントカードはじめました。

「アゼル。明日までに準備してはじめたいことがあるの」

「なんなんだい? また良いアイディア出てきたのかい?」

「メイド喫茶になくてはならないものよ」

「ほう? それは?」

「ポイントカードよ!」

「ポイントカード?」

「ポイントカードはお会計金額に応じてポイントをつけて、ポイントがたまるとランクがあがって特典が受けられるの」

「へー。ギルドの昇給システムみたいだ」

「具体的にはこうよ」


 売上を100で割った数を1ポイントとする。

 3000円のお会計なら30ポイント。


 そして、ポイントカードのランキングはこうだ。


 ブロンズカード 3000ポイント~

 シルバーカード 5000ポイント~

 ゴールドカード 10000ポイント~

 プラチナカード 15000ポイント~

 ブラックカード 30000ポイント~

 ??????? 50000ポイント~


 特典はこんな感じで。


 ブロンズカード キープコースタープレゼント

 シルバーカード 猫シェフのオリジナルメニュープレゼント

 ゴールドカード キープグラスプレゼント、毎回300デジ割引

 プラチナカード メイドの手作りメニュープレゼント、毎回300デジ割引

 ブラックカード 貸切、毎回500デジ割引

 ??????? ??????


 ??????は、レインボーカード。お客様のご希望を聞いて相談して決める特典。??????って書いた方が先が気になってランクアップしたくなるからあえてふせてる。


「へー。すごいね。毎回料金が割引になる特典は狙いたいなぁ」


 アゼルはお客さんのように言った。


 カード作りは、僕にまかせて。

 変化系魔法でこの紙のカードをいつでも好きに変化させられるよ。

 そういうとアゼルは紙のカードをブロンズカードに変化して見せた。


「すごい! アゼル」


 アゼルって何だかんだ言って魔法使えたり、けっこうやる男なのよね。




※ ※ ※ ※ ※




 翌日の営業は、ポイントカード効果もあって、けっこうアミューズメントメニュー(チェキ、オリカク)が出た。それにオムライスも。


―――――――――――


9月13日(金)


メイド喫茶『オスティウム』


 料金 1時間1980デジ 延長30分ごと950デジ


 売上

  日別 40240デジ

  月別 40240デジ

  年別 162640デジ


 席数

  28席

  カウンター 6

  テーブル 24


 メニュー

  オムライス(メイドのお絵かきあり) 1000デジ

  オリカク  1500デジ

  チェキ   800デジ

  初心者セット1500デジ


 メイドの心得


  メイドの心得1。

  お客様のプレゼントに遠慮はしない。代わりに全力で喜ぶ。

  メイドの心得2。

  お客様の事は、お客様から話をされるまでは詮索しない。


―――――――――――

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