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第十一話 料金形態を変更しました。

 朝起きて、さっそく。

 変身スキルを使ってメイドへチェンジ!

 うん。お化粧、ヘアメイク、一瞬で変われるなんて、なんて便利で素敵な能力!

 いずれ、お店のイベントで色々な衣装にチェンジしたい。

 

 早めにオープン作業を終え開店まで2時間。

 今日は、居酒屋をメイド喫茶に変更していく第一弾。

 昨日考えた案をアゼルに提案したい。 

 

「おはよー。マミ」

「アゼル。おはよう。

 メイド喫茶への第一歩を考えてみたんだけど今日からどうかな?

 と思って」

「うん。うん。任せるよ。で、何を変更するんだい?」


アゼルはニコニコしながら聞いてくれた。


「料金を1時間飲み放題の1980デジにします!」


アゼルは驚いて声をあげた。


「ええ! そんな安すぎないかい?

 飲み放題ってエールもだよね?

 エールは10リットルの樽で4300デジ。

 ジョッキ一杯400ミリリットルだから一杯172デジ。

 うちはだいぶ安く仕入れてる方だけどそれでもこの原価。

 家賃や諸々考えると厳しくは無いかい?」


 アゼルは困り顔で質問してきた。


「そうなの。もし飲み放題だけが目当てのお客様がエールだけを飲んで帰られてしまうと赤字です。

 でも、ここはメイド喫茶。

 飲み物はあくまでもサービスの1つ。

 メイドさんの居る空間に居ること自体に価値をつけて料金を頂くんです。

 それで延長してもらって利益が出るようにします。

 長く滞在すれば飲む量も減っていくので純粋に滞在時間に対して料金を支払うことになります」


 アゼルはうんうんとうなづくと納得しているようだった。


「よし! その方針と料金でやってみよう」


 アゼルはメニューの料金を

 1時間1980デジ 延長30分ごと950デジ

 と変更した。


 その時、入口につけた鈴が鳴り来客を知らせた。

 ついにメイド喫茶『オスティウム』初のお客様?


―――――――――――


メイド喫茶『オスティウム』

 

 料金 1時間1980デジ 延長30分ごと950デジ


 売上

  日別 0デジ

  月別 0デジ

  年別 0デジ


 席数

  28席

  カウンター 6

  テーブル 24


 メニュー

  オムライス(メイドのお絵かきあり) 1500デジ


―――――――――――

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