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第5話 ゴブリン

 ファレストの森に行く前に、常駐依頼の報告で50銅貨、素材を売却して1銀貨4銅貨の1銀貨54銅貨をもらった。


 物価は露天を見ると大体のものが1~3銅貨だから1銅貨100円ぐらいだとしたら命を懸けているわりには少ないんだよな。ホーンラビットは子供が武装すれば倒せるレベルだけど精々日銭が稼げる程度だ。俺たちはここにすんでいる訳じゃないから関係はないけどね。



 其から冒険者ギルドを出て、ファレストの森へと向かった。




























 西に歩いていくと、目の前の光景が黄緑から濃い緑に変わっていった。



「おお、まさしく森って感じだな」



「うん、何か富士の樹海を思い出すよ」



 森の中に入っていくと、整備されていないだけあってとても歩きずらかった。

 木を支えにしながら前に進んでいくと、少し開けた所にゴブリンが一匹焚き火をしながら座っていた。



「よし、俺が後ろから攻撃するから、続けて弓だ。相手は一体で武器はこん棒だ。余裕をもってヤろう」



「うん、でも一応ゴブリンは倒したら冒険者で一人前になるくらいには強いから油断せずにね」



 俺がゴブリンの後ろに配置し、突っ込んで攻撃をした。剣はそのままゴブリンの胸に刺さり、深く貫いた。


 あれ?もう終わったのか、そう疑問に思った時だった。


 GUROOOーーー!


 攻撃を受けたゴブリンが叫び声をあげ、その後直ぐに三体の新たなゴブリンが現れた。


 え? この状況ってヤバくないんじゃ。

 うわ、完全にミスった。これは死ぬかもしれんな。っと、何故かこの状況の中落ち着きながら考え、三体の応援が来る前に刺したゴブリンを攻撃した。

 一回目は当たったが、相手はバカではないらしく二回目の攻撃はこん棒でガードをした。


 攻撃したゴブリンのHPは半分を越えていたが、3分の1の体力が残っていた。うわ、最初の攻撃と二回目の攻撃もろに受けてこの結果か。こりゃ簡単には倒せそうじゃないぞ。

 応援で来たゴブリンが到着したとき、後ろから光をまとった矢が最初のゴブリンをポリゴンに変えた。

 これはラスカイドの強射だな。敵は三体に減ったな。これで少しはやり易くなったかな。


 体勢を整えた俺は一番前にいたゴブリンを縦斬りをしたが弾かれ、横、斜めと何回か攻撃を繰り返したがすべて返されてしまった。


 ・・・・・・ごぶりんつよくない? えっと、この強さはちょっと予想してなかったな。


 今度はゴブリン側が攻撃して、一体を避けてもう一体は剣で弾こうとしたがゴブリンの余力に負け、体勢が崩れた。そこを狙ってゴブリンを攻撃したが、ラスカイドのメイスに阻まれた。



「ナイスラスカイド」



「どうも。次来るよ、備えて」


 俺とラスカイドでゴブリンの攻撃を防いだとき、あることに気がついた。



「おい、コイツら攻撃のあと少し動きが鈍いぞ」



「ほんとう?じゃあそこを狙おう」



 そうしてつぎの攻撃を防いだ後、すぐさま追撃をするとさっきのことが嘘かのように攻撃が入った。だが、二回目には相手の動きの鈍さが無くなり、直ぐにガードされた。

 けれどこれで向こうの攻撃のあとに攻撃をするとダメージを与えらることが分かったな。

 そうして、ラスカイドが回避をミスるなどのことがあったが、それ以外では危ないことはなく安全に終わった。
























 ゴブリンを倒した後、俺達は直ぐに町へと帰った。ラスカイドのダメージが酷かったからだ。

 ポーションを使ってもよかったが、ギルドで売っていたものは一つ50銀貨もしたためと町などの安全エリアは少しずつではあるがHPを回復できるためだ。



「ラスカイド、避けるの下手すぎだろ」



「何いってんだよ。あれはよけれるほうがおかしい。普通の人は喧嘩のパンチをガードは出来るけど、回避は出来ないもんなんだよ。それを武器の攻撃をギリギリとはいえよけれるおまえはちょっと異常だ」



「負け惜しみは止せよ。見苦しいだけだ」



「コイツ! いいぜ、100メートル離れたところから勝負だ!」



「おう!ヤってやろうじゃ・・・・・・ちょっと待て、それはお前に分が有りすぎだろ。流石に矢を避ける自信は無いぞ」



「当たり前だ。もし矢を避けたり手でとったりしたらマジで人間やめてるよ」



「はは。もうHPは回復しただろ。だったら次は狼いこうぜ、狼」



「ハア、お前はゲームの時だけは元気だよな。それを勉強にもいかせよ」



「うるせえな」



 そうしてまた俺達はフィールドに出ていった。

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