第4話 ファレスト平原
俺たちは今ファレスト平原に来ている。
「やっぱこの風景は感動するな」
「そう? 僕には広い緑の地面って感じしかしないけど」
「わかってないな。こういう大自然は普通見れないんだから。しっかり味合わんと」
「ジックのジジ臭い考えは置いといて、あそこにホーンラビットかな、が二匹いるよ」
「よし、じゃあ陽動するから弓で攻撃な。よろしく」
そして、俺はホーンラビットに走って行った。
俺が一匹に攻撃したら、ホーンラビットも俺の攻撃に気づいたのか、避けられた。
そこにラスカイドの弓が一体の体を貫いて、俺の一撃で消滅。
もう一体が突撃して来て、回避してカウンターをし、最後に矢で消滅した。
「初めて、猟とかしたけど結構簡単だな」
「うさぎだし、ゲームだから攻撃がパターン化されてるから。攻撃が直線の突撃とか誰でも避けれる」
「やっぱりね。うーん、熟練度はどれも10いかなかったな」
「お、俺のはどっちもいったぞ。えっと、生命力はレベルアップ時上昇HPプラス5で、魔力はレベルアップ時上昇MP2だ!おっしゃ、これで魔力が上がるぞ」
「ほんと! これでアイは魔力とったらいいって言ってたのか。これは結構すごいぞ。まあ、MPがどのくらい上がるのかわからないけど」
「まぁこれで最低でもレベルアップでMP上昇が0は無くなったな。ゲームの中ではMPあるのに中盤まで0とかいうゲームもあったからな」
「それフラグだよ。でもこれで安心だ。あとはモンスター倒しまくってレベルをあげよう。今ので経験値のゲージが5分の1いったから、ホーンラビットは後8体倒せばいいのかな」
「俺はもう少しゲージ上がってたから、経験値は戦闘の貢献度で振り分けられるな。それとストレージが結構埋まるぞ。さっきのでも皮と爪で3個埋まったからな」
「そうだね。こっちはジックのに耳が一個ついたから、パーティーで素材分割とかじゃないしね。これで結構このゲームの仕組みはわかって来たね」
「そうだな。じゃあとっととレベル上げますか」
そうして、ホーンラビットを10体倒し、レベルが2に上がった。パラメータは均等に振り分け、HPは10、MPは3上がった
「HPは2倍、MPは3倍か。これは全然上がらないな!」
「うん、でもレベルが1上がるだけでホーンラビットが一撃で倒せたのは凄かったよね。」
「ああ、俺は剣だったから浅い攻撃は一撃で行かなかったけど、お前は肉体3上げて弓で射ったら、一撃で消滅だもんな」
あれはまじで凄かった。俺はスキルを使って最初の一撃というアートの補正でできたけど、あいつアートもなしで倒したからな。てか、アートの強射を使ったらホーンラビットが吹っ飛んだからな。
まあ、うさぎの防御力が低いだけだと思うけど。チュートリアルで倒したやつも、攻撃力の割には二回の攻撃で倒せたからな。
「ここら辺はホーンラビットしか出ないのかな?」
「そうじゃないのか。ここの平原は結構広いらしいから、もっと遠くに移動したら他の魔物も出てくるんじゃね」
「そうだね。もうそろそろ昼だし、街に戻ってログアウトしよ」
「そうだな。昼飯食ったら魔物の出現場所を調べるか。ギルドの人がここら辺の生息する魔物の情報を調べたかったら来てくださいって言ったから、ギルドで集合な」
そうしてファレストについた俺たちはログアウトした。
「じゃあギルドの職員からもらった情報を見てみるか」
「そうだね。まず魔物についてだけど、魔物は神が作ったダンジョンから作られた生物が繁殖した発生種と動物が魔素という酸素みたいなのを過剰に吸収しすぎて変化した変化種、それらが進化した進化種がいる」
そうそう、ここの魔物の部分は結構な設定だよな。
書いてあった情報には、
このフォレスト地域周辺に遭遇する恐れのある魔物
種 名前 デンジャー 生息域 遭遇度
発生種 ホーンラビット 1 ファレスト平原東 高
ソードウルフ 同上 低
変化種 レッドラビット 1 ファレスト平原西 普
レッドウルフ 同上 普
発生種 アニマ 2 ファレストの森 低
ゴブリン 同上 普
変化種 レッドベア 3 同上 普
発生種 スライム 2 ファレストの池 高
他にも進化種もあったが、今は割愛だ。
「ここの地域だけでもいろんな魔物がいるね」
「そうだな。新聞にはファレストは動物系、ネイチャーは植物•虫系、グレストは物質系って書いてあるから、その通りにここは動物系の魔物が出てくるよな」
「そうだね。でも、ゴブリンや水辺に限定されるけどスライムとかの環境適応型だっけ? それはどこにもいるらしいよね」
「そうだな。じゃあ次はちょっと早いけど、森の方行こうぜ。今のレベルでどのくらい通用するか試したいし」
「それ賛成! 森に行こう」