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第1話 AOF

 時代は現代からそう遠くない未来のVRゲームの話。



 って誰に話してるんだ俺は、そう読者の皆様だ。なんて面白い事を言ってみた。え? 面白くないだって!


 まあいいや。それよりも俺は今猛烈に興奮しているんだ。だってあのVRだよ。ディスる訳ではないけど顔を動かすと365度風景が見えるちょっとあれなやつじゃなくて没入型だよ。



 マジですごいぜ! このVRゲームの本体とプログラムの基本を作った人はすごいな!



 ・・・ふう〜、つい熱くなってしまった。でもマジですごいよね。仕組みはヘルメット型の本体と体の四肢に付けた触覚を読み取る機械で読み取れる電波信号を全て仮想現実のアバターの体に移し、そこで起こった事をそのような擬似神経で感じるらしい。

 その時しっことかうんことか空腹とかどうするのと思うだろうけど、それはきちんと脳の信号でキャッチ出来るらしく、ゲームで警告が出るらしい。そしたら一旦現実に戻り、色々済ますと言う事だ。



 さて、それでは起動しますか。

 ヘルメットの横にあるボタンを押し、ベットに横になる。起動にかかる時間は一、二分らしい。

 これは全身をスキャンするためにかかる時間でこれは毎回行うらしい。うへー、超面倒だな。



 ・・・・・・よし、準備完了だ。ではいっきまーす。


「スタートアップ」



















 おお、凄いな。さっきまで寝ていたのに、今は立っているぞ。周りは白い部屋ってなんかの転生テンプレみたいな状況だな。体も動くみたいだし感覚は現実で感じるのと大したことは?



 ・・・・・・あれ? 手を動かしている感覚があるのに手が見えないぞ。凄い違和感だな。



「それはまだアバターを作っていないからです」



 声が聞こえた方に向いてみると、アイドル顔負けの美女が立っていた。顔の造形がリアルと一緒だな。

 ・・・ン? なんで俺の考えてることがわかるんだ。



「それは勘です」



 ほっほー。勘でございますか。そりゃ凄いな。ていうか今は全部のVRゲーム共通で使うアバターの作成だから、この子はAIの思考ということか。科学はこんなに進んだんだな。



「嘘です。本当はあなたがさっき考えたことを脳波で読み取っただけです」



 ほうほう嘘でございますか。冗談を言えるAIが作られているってまじで科学進んでいるんだな。それに、思考を脳波で読み取るってオーパーツじゃね。まあいいや、話を進めてくれ。



「では、自己紹介をさせていただきます、VRゲーム支援AIのアイと申します。気軽にアイとお呼びください。それではアバター作成に移りたいのですがよろしいでしょうか。・・・はい、では早速始めたいと思います」



 すると鏡が目の前に現れ、そこには布の服を着た現実世界の自分の姿が映し出されていた。そして、今まで見えなかった自分の腕が見えるようになった。



 って、顔のニキビやクマまで再現してある。どれだけ俺の身体調べられてるんだよ。怖いわ!

 それより布の感触ってこんな感じなんだな。ちょっとザラザラしてこそばゆいな。これってこれからするアドベンチャーオブファンタジー、略してAOFの初期装備かな。



「そうです。これからするゲームの服装で作成したほうがいいかと思いまして。」



 さらっと思考を読むな。そしてありがとう。

 目の前にはアバター作成のための画面も出てきたので詳細をみている。・・・凄いな。顔のパーツに毛の濃さまで選べる。俺は現実世界のままがいいけどそれじゃあだめだしな。よっし、この太い眉毛を細くして、顔のニキビ、クマを無くして、髪型はイケメン風にっと、髪の色は白にしたら現実の俺とはわかんないよな。


 ・・・おおー、よく見たら俺って分かるかもだけど、結構イケメンになったな。ていうか自分に寄せたイケメンってなんか心に傷が。



「よし、終了しました」



「ではさっそくAOFの方に移りたいと思います。ではこのゲームのキャラクター作成を行ってください」



 よし、では作るぞ。このゲームβテストが無かったから情報があまりないんだよね。分かるのはPR動画で見たモンスターのウサギと狼、大きな城と雄大な自然があるぐらいか。



 ではまずは名前だが、ジックにしよう。魔法のマジックから取った。公式が言っていた通りだと魔法が使えるらしいからな。



 次はパラメータだが、これは肉体、体力、免疫の3つから1レベルごとにパラメータポイントを5貰ってそれを割り振るらしい。

 うん? この情報はさっきアイから聞いたよ。



 次はスキルで、最初は3つスキルが選べるらしく、3レベ、7レベ、そこから10の位のレベルになると新たにスキルが1つずつ取得可能になるらしい。ちなみにステータスポイントとスキルは再選択不可能で、サブアバターが作れないVRゲームは新しくVR本体を買わないと新しく作ることができない。

 課金でもすることができず、というより、このゲームは月額制で、アイテム課金とかはできないようになっている。



 話は戻るが、俺は片手剣、生命力、魔力にした。スキルは熟練度制で、最初のアートと呼ばれるスキルの技能を熟練度が10になると取得できるようになるらしい。

 あれ?お前魔法使いたいんじゃないのと思う人もいるが、アイが生命力と魔力をとったら有利ですよと言ったから取った。こういうのは従った方が得だからな。それに10レベルまではサクサク上がるらしいから、魔法はその時に取得出来る3つのスキルから選ぶことにした。



「AOFでは様々なことが出来ます。魔法を使う、モンスターと戦うなど本当に様々です。プレイヤーである貴方は別の世界からやって来た訪問者であり、AOFの人々は貴方達を彷徨い人と呼びます。そのAOF の世界を先ほども述べた通り自由に生きてもらいます。第二の人生と考えてもらってもいいです」


 そんな説明が終わり、視界がが真っ白に染まった。

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