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零件目 プロローグの場合

これからよろしくお願いします!

更新は纏まった話が出来たら投稿という形になります。

気軽に読んでください。

プロローグ以降の話は少ししたら更新しますので少しの間待っていてください。



 それは日本のどこか。早朝に学校に登校中の二人の女子高生が噂話をしていた。


「ねぇ、知ってる?」


「何を?」


「何でも解決相談所だよ」


「何それ?」


 訝し気な表情をする聞いている側の女子高生。


「どんな悩み事でもお金さえ払ってくれたら絶対解決してくれるんだって」


「何それ。絶対ってありえないし」


「それが本当に絶対らしいよ。この前相談した美沙が言ってたもん」


「本当にあるの?都市伝説でしょ。それにもし在っても絶対高額だよ」


「それが、相談だけなら一万円。解決なら十万円で全部請け負っているらしいよ」


「高校生の私たちには高すぎるよ!まあ、そこまで法外な金額じゃなさそうだけど」


「本当に困っている時、目の前に現れるらしいよ」


「どこのファンタジーよ」


「だってそう聞いたんだもん」


「美沙から?」


「うん」


「どんな人が相談に乗ってくれるんだろう」


「それが大学生ぐらいの男の人らしいよ」


「ものすごい怪しいじゃん!美沙は大丈夫だったの⁉何かされてない?」


「うん。でも、男の人以外にも数人いたらしいよ。綺麗な女の人とイケメンが」


「何それ。行ってみたい」


「だよね!」


 イケメンという言葉に釣られてしまう女子高生。


 そんな噂話が今、老若男女問わずに広まっていた。




・・・




 俺は会社でフカフカの社長席でボーっとしていた。


「っくしょん!」


 と、急なクシャミで俺の黒髪が振り乱れる。


「どうしたの?急にクシャミなんてして。風でも引いた?」


 社長室にいたアルダミュスが聞いてくる。


「いや、何だが急にな。噂話でもされてんのかな?」


「そりゃーあんたのことを噂する人なんてこの国には山ほどいるじゃん」


「そうなのか?」


「巷じゃ有名よ?どんなことでも十万円で解決してくれる何でも解決相談所」


「まあ、たまにド派手に解決とかもしているからな」


「自重しなさいよ」


「お金を貰っているんだ。俺は報酬を貰っている以上、何事にも全力だぜ」


「それで毎回フォローに回っている私たちの身にもなってよ」


「それはすまない」


 悪びれなく、その場でササッと頭を下げる。勿論、座ったままだ。


「全然反省してないし・・・」


 その場でガックシするアルダミュス。


「ハハハッ。悪いな!」


「はいはい。もう分かりましたよ。それよりも、今日は朝から講義があるんじゃなかったの?時間、大丈夫?」


「あっ!ヤベぇ!今日は絶対に出なきゃいけない日だった!」


「ここは私に任せてさっさと行きなさい」


「おう!任せた!行ってくる!」


「はいはい。いってらっしゃい」




・・・




 ここで俺の名前を言っておこう。


 俺の名前は梶田 裕太(かじたゆうた)。ちょっと過去に色々あって、珍しい仕事の社長をしている傍ら、大学に通う二十歳。会社の名前はアトミナス相談所。巷じゃ何でも解決相談所なんて呼ばれているらしいな。(アルダミュス調べ)


 何があってこんな仕事をしているかは後で明かしていくからそこはまあ、待ってくれ。


 会社とは言っても少人数で経営している零細企業。メインで相談に乗っているのも、解決するのも俺。サポートに残りの社員もいるけど、前に出張るのは俺なんだよな~。


 勿論、俺は大学生。そんな大学と仕事を両立できるなんて二十歳の俺には荷が重い。種は当然ある。まあ、そこら辺も俺の過去を話せばすぐに分かるんだが、まあ、待ってくれ。(二回目)




・・・




 俺は大学へと向かって歩いていた。いつもの公道を黙々と一人で歩いている。どこも何も変わりのない、いつもの風景だ。


 そんないつもは俺の足元に現れた魔方陣でかき消される。


「マジかよ・・・」


 そして俺はその場から突然、消えたのだった。




・・・




 気が付くと俺はどこかの国の謁見の間にいた。いや、間違いだな。訂正。どこかの国じゃない。どこかの世界・・だ。


 俺は異世界へと召喚されたようだ。こんな謁見の間なんかがある国は地球にはないだろう。どこの映画セットだって感じだ。


「よくぞ召喚に応え、来てくれた。我らが勇者よ」


 王様っぽい人が玉座で話しかけて来る。


「人類は魔王によって滅びの危機を迎えているのだ。ぜひ、魔王を討伐してくれ!報酬は何でも出す」


 あー。ありきたりだな~。何回も聞いたわ(・・・・・・・)、そのセリフ。


「悪いけど、断るわ」


「な、なに⁉」


「俺、急いでいかなきゃいけないところがあるんだよね」


 大学の講義に遅刻してしまう。


「それは貴殿が元の世界に帰れたらだろう?その方法も魔王を討伐したなら神が報酬としてくださる。貴殿は己の世界に帰るためにも魔王を倒すしかないのだ」


 おいおい。まさにどうしようもないってことかよ。


「はぁ。でも断る」


「な、何故だ!魔王を倒さなければ帰れないのだぞ!」


「そもそもそれが勘違いなんだよ。まったく。アポも無しで俺に依頼を出すなっての。神ですら順番待ちしてんのに」


「何をブツブツ言っているのだ!」


「俺に相談事があるならアポを取れって言ってんだ。ホレ。これが俺の名刺」


 そう言って上着の胸ポケットに入っていた俺の名刺を取り出す。そして王様に名刺を投げて渡す。


「これは?」


 そこにはこう書かれている。


―――――――――――――

株式会社  アトミナス相談所

〒***-**** ○○県○○市○○****―**

代表取締役社長 梶田 裕太

連絡先 ****―****―****

メールアドレス *********@******.ne.jp

御用の方はこちらのご連絡をお願いいたします。

―――――――――――――


 ちなみに、連絡先には受付に繋がるようになっている。あと、名刺はその世界の文字に見えるようになっていて、連絡方法もその世界の連絡方法で俺の所までアポが取れるようになっている。


「それじゃ俺はこれで失礼する」


「ま、待て!帰れないと言ったはずだ!」


「だから自力で帰るって言ってんだろ」


 俺は嘘は言っていないからな。そんな俺を見て王は冷や汗をかいている。


「貴殿は、貴殿は一体何者なのだ」


「そこにも書いてあるだろう?株式会社 アトミナス相談所、通称、何でも解決相談所の代表取締役社長の梶田裕太だ。以後、よろしく」


 そうして俺はその場から消えた。


「一体、何なのだ・・・」


 そんな呟きが謁見の間で響いたのだが、俺はそれを当然知らない。




・・・




「っと。はい、帰還っと」


 俺は消えた場所に戻って来た。


「さっさと行かないと本当に遅刻してしまう!」


 腕時計を見ると結構ギリギリな時間帯だった。


 俺は大学へと走って向かったのだった。


 これは俺にとっては結構よくある日常の一幕だ。




読んでくれて感謝です。

感想・評価・ブックマークをしてくれると嬉しいです。

よろしくお願いします!


はじめましての方はよろしければこちらの作品

「コンプリートグラスパーの異世界冒険 ~探しモノを求めて世界漫遊~」

http://ncode.syosetu.com/n6458dg/

も読んでください。

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