九神
5月18日(水)の投稿となります。
説明回となります。
拙作『貧乳眼鏡っ娘の俺が異世界で無双するようですよ!?』もよろしくお願いします。
こちらは20時更新です。
http://ncode.syosetu.com/n1642dd/
もう一つ『笑わない少女は血薔薇と舞う』そちらもよろしければご覧いただけると幸いです。
こちらは21時更新となっております。
http://ncode.syosetu.com/n3647dh/
「まず、八葉八家は知っているね?いやいい、分かった説明するよ」
お父さんはあたしの表情から理解したのか、八葉八家について説明してくれるようです。
……あたしがアホ面してた訳じゃないよね?よね?
「八葉八家とは、古来よりこの大日本皇国を支えている八つの家の総称だよ。一条家、二宮家、三日月家、四乃森家、五橋家、六路家、七草家、八島家の八家だ」
ふむふむ、苗字に数字が入ってるから分かりやすいかな?
お父さんは一息ついた後話を続けた。
「彼らはそれこそ遥か古代より一つの家に仕えてきたんだ。それは天皇家が現れるより前にね。 それが……九神家だよ」
そう言ってメモ帳を引き寄せ九神と書いてあたしに見せた。
響きはうちと同じだけど字が違うのね。
そう思っていたらお父さんはさらに陸海と書き加える。
「九神は変じて陸海となったんだよ。隠し名というヤツだね」
なんと、うちの家にそんな秘密が!
あたしの厨ニ心がくすぐられる!
でもそれとパーティーとなんの関係があるんだろう?
「彼らは九神の当主を求めているんだ」
「当主ってお父さんじゃないの?」
あたしの疑問を、お父さんは否定する。
「僕は入り婿だからね」
し、知らなかった。お父さん婿養子だったのね!だからお母さんに頭が上がら……ゲフンゲフンッ
でもそうするとお母さんが当主になるんじゃ?
「九神の当主になるには条件があるんだよ。それが……破浄眼、空、君の左右で違う色の瞳の事だよ」
ふおおおおおおっ!!!破浄眼! あたしこんなの待ってた!!
厨ニキター!!
あたしが密かに興奮しているのも気付かずにお父さんはさらに話を続けた。
「でも安心して!あいつらがなんと言おうとお父さんがまも……プルプルプル……誰だ?こんな時に……律子さん? もしもし?」
どうやら電話を掛けてきたのはお母さんのようです。
お母さんはたしか仕事でヨーロッパに行っている筈。
なんの用なんだろ?
「……いやしかしだね?いや分かるんだけど空にはまだ早い……や!ちょっとまって!!え? 帰ってくる?それは嬉しいけど仕事は?」
どうやらあたしの事のようです。
一方的に切られたスマホを机に置いてこちらを見る。
「律子さんが明日帰国するそうだ。詳しい事は律子さんが帰ってからにしよう。ハア」
なんかお疲れ様です。予定では2ヶ月先だった帰国をすっ飛ばして明日帰国するなんて……
相変わらずフリーダムなお母さんに振り回されるお父さんに同情しつつも振ってわいた厨ニ設定に心が沸き立つのだった!
今回からとある方の作品を参考にして文章形態を少しいじっております。