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初めまして

お早うございますっ!

あたしの名前は、陸海くがみ そら、中学二年です。

皆さんは前世って信じますか?

…わかってます。あたしが厨ニ病であることは。

だけど、一度は考えたことがあるはずです。

特にあたしは容姿が他人とは大きく違っていました。

それは、お母さんのお母さん。つまりあたしのお祖母ちゃんが日本人ではなくフィンランドの人であるのも原因の一つでしょう。

髪は白銀色、瞳は左右で違い、右が青、左が薄緑の所謂いわゆるオッドアイ。

どう見ても外人!って顔立ちなのだけど、あたしは生まれも育ちも日本人です。

よく街で英語で話しかけられるけど、あたしは英語が苦手で…

昔は容姿のせいでイジメられたこともあるけど、そんな時はあたしの大親友、中司なかつかさ 洋子ようこちゃんが助けに来てくれた。

洋子ちゃんはとてもクールビューティーな子で、ショートにした黒髪に銀のフレームのアンダーリムの眼鏡がとても似合う女の子だ。頭も良く、成績もベスト5位以内にいつも入るくらいだ。

自慢の親友です。


さて、話を戻して前世です。

あたしの前世は、魔界に住む魔族。その内の朱の民と呼ばれる者の戦士だった(設定)。

記憶を封印されているためにおぼろげだが(設定)、同胞である朱の民に離反し戦っていたのだが、志半ばで倒れ転生した(設定)。

もちろん、これが妄想だって分かっている。

一年前は†堕天せし闇天使†とか名乗っていたし。

名前の前にある†はなんだと洋子ちゃんに言われたのでやめたけど…



でも、あたしの妄想かまさか現実になるなんて。



そして、あたしの思っていたのとは全く違う物だったなんて…





市立高津山中学、お父さんはここじゃない学校に通わせたかったらしいけど、あたしは洋子ちゃんと同じ学校に行きたかったからかなりごねた。

ちなみに洋子ちゃんとは、幼稚園からの仲だ。

おかげで少なくても中学までは一緒に居られる。

高校からは…たぶん何とかなる!洋子ちゃんがなんとかしてくれ パコーン!痛いっ!?

「なにやってんの空?」

「ひどいよ洋子ちゃん!?」

あたしは洋子ちゃんに叩かれた頭を押さえながら抗議するが

洋子ちゃんはどこ吹く風だ。

むう…

「で、ちゃんと数学の宿題やってきたでしょうね?」

との問いにあたしは自信を持って…

「神様仏様洋子様ー!」

手を合わせ必死に洋子ちゃんを拝んだ。

「あんたね…」

洋子ちゃんか呆れた声を上げるがこちらも後がないのだ!

やがて、願いが通じたのか、なにを言っても無駄と思ったのかあたしを叩いたノートを、丸めたままのノートを手渡してくれた。

「きゃー!洋子ちゃん愛してる!」

洋子ちゃんに抱きつこうとしたのをサッとかわされる。

「いいから早く写す!」

「はーい。」と、返事していそいそとノートを書き写す。

まあ、こんな感じで1日は終わる。

平凡な日々。

でも大切な日々。



それが崩れたのはある日の放課後。

家に帰ろうと校門へ歩いていくと、人だかりが。

「なにあれ?」

洋子ちゃんが人だかりを見やりながら呟く。

あたしもその人だかりを見ていたが、その中心に誰かいる?


その人物を見ているとその人物と目が合った。

高校生だろうか?白い詰め襟に身を包んだ少年だ。

柔らかな印象を与える金髪。顔立ちも外国の人っぽい。遠目でも判るほどのイケメンがそこにいた。

「あの制服は、八葉やつば学園の制服ね…」

洋子ちゃんはその制服に見覚えがあったようだ。

八葉やつば学園…たしか全国のお金持ちが通う学園だったかな?

そんなことを考えていたら人だかりが割れてその少年かこちらに歩いてきた。

「初めまして、かな?陸海くがみそらさん。」

そう言ってその少年、一条いちじょう日向ひなたさんは優しく微笑んだ。

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