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第2話ー1

 12月31日月曜日。復興ボランティアは順調に進み、3日前にすべての活動が終わった。活動が終わった後は、各人の判断で帰省するか、派遣先で過ごすかを選ぶことができる。


 私の派遣先は、約30年前に地震によって大きな被害を受けたB県。当時、電力を独占していた電力会社や政府の対応がお粗末だったことによって、発電所からの放射能汚染という問題があったけど、現在はどうにか解決している。


 皮肉にも、世界を破壊した使い魔から得られた知識を駆使して開発した、高性能な放射能除去装置を使って。世界の崩壊日によって生じた多くの瓦礫もリバイブによって撤去されている。


 私は、家族がいないので、このB県で年越しをすることに決めていた。因みに、残りの生徒会メンバーは他の場所に行っており、B県に派遣された他のボランティアの人々は既に引き上げている。復興を支援する企業も同じく去っているので、私一人が残っている。




 私は、設置してきたソーラーパネルを順に見て回っている。設置に不備がないかをチェックするためである。他にも、景色を見るという目的もある。


 ただ、景色を見るという目的は、あまり達成できなかった。瓦礫が撤去されたとはいえ、未だに復興はされていない。つまり、何もないのだ。ただ、かろうじて破壊を免れた建物等をいくつか見ることはできた。


 その中には、教会があった。年月の経過による劣化はあるが、建物自体は無事だった。ただ、あまりに年月が経っているのか、奇妙な雰囲気がそこから出ていた。簡単に言えば、お化けでも出そうな雰囲気である。だけど、私はその雰囲気に興味を持って中に入った。


 教会の中は、外見ほど劣化をしている様子は見てとれなかった。椅子があり、祭壇があり、教会としての役割は果たせそうだった。


 奥の方に進むと、お化けが出てきそうな雰囲気はさらに色濃くなってきた。


 だが、結果としてお化けは出てこなかった。代わりに、子供が1人、床で倒れていた。何も衣服を纏っておらず、私は心の声をそのまま出した。


「どうして、子供が裸でこんなところに!?」


 慌てて私は、子供に駆け寄った。歳は10歳前後だろうか。銀色の髪が肩にまでかかっているかわいらしい少年だ。年相応の身体つきをしているけど、格好によっては少女にも見えそうだ。


 身体は比較的暖かい。脈もある。呼吸音も聞こえる。私はホッとしかけるが、現在は12月である。放置しておけば、いくら建物の中とはいえ、命に関わりかねない。


「ねえ、起きてよ!」


 長期間活動するために、衣服や毛布、食料等はリュックに入れて持参してきている。衣服のサイズは合わないので、毛布で子供の身体を包み、呼びかける。

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