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第6話ー5
「う……ん、美奈陽?」
あまりのショックに気を失っていた守人は、ようやく目が覚めたようだ。
「……」
私は、何を言えばいいのだろう。分からない。
「どうかしたの? ……て、僕、裸じゃないか! それに、団さんも。ねえ、美奈陽。何か、着る物ない?」
「……」
守人の頼みに、私はすぐ応えた。自分の上着を脱ぎ、その材質と形状を魔力で変換――ツナギに変える。
「あ、ありがとう。それも、神から貰った力ってやつ?」
「……ええ、そうよ」
「……美奈陽、大丈夫? 団さんが倒れてるけど、何かあった?」
守人は、心配そうな眼差しで、私を見つめている。
「……大丈夫よ。さあ、出ましょう」
何かは、あったのだ。でも、そんなこと、守人には言えない。決して。




