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第5話ー6

『あるところに、少年がいました。彼は幼い頃に障害を負って以来、右半身不随になったけれども、努力して右脳だけで、常人と同じぐらいの活動ができるようになりました。


 ある日、少年に試練が訪れました。神様が地上に放った、8つの神霊石というものの1つに選ばれてしまい、他の神霊石を持つ者と殺し合いになりました。


 少年は、与えられた緑色の神霊石――生命の力を使い、なるべく殺さないようにして、火、水、天、地、光、闇、死の力を持つ者を倒しました。他にも、神霊石を得たことによって復活した左脳が原因で二重人格になってしまい、その人格との付き合いにも苦労しました。神霊石を狙う各国の諜報機関とも相手をしました。


 そんな様々な戦いに勝ち抜き、さらに神様をも倒し、少年は新たなる神となりました。




 神となった少年は、すべての星を護るため、完璧な神としての務めを果たしてきました。その重圧に少年……いえ、青年となった彼は苦しみましたが、かつて倒した水と闇の少女の支えもあって、頑張れました。


 ですが、またも試練が訪れます。事故によって異次元に飛ばされ、そこで青年は、自分と同じ姿をした王と出会います。


 王は、自分の世界は機械によって支配されていて、それを打倒するため力を貸して欲しいと願います。その世界では、神の持つ力が満足に使えないので、神は自力では元の世界に帰れません。そこで、自分の世界に帰るためにも、王の世界を支配する機械を破壊します。


 ですが、真実は、王が黒幕でした。王は、神の力が欲しいばかりに、芝居を打っていたのです。そして、神が王の世界で力を使うために創りだした機械をコピーし、それを使って、王は神の世界へ行きます。王は神の世界で神の力を手に入れて、さらに神の世界を支配しようとします。


 神は、神の世界で王と対峙します。ですが、自分の世界に戻るために力を使いすぎてしまい、逆にあらゆるエネルギーを調達していた王に苦戦を強いられます。


 そこで、水と闇の少女は決断しました。自身をエネルギーにすることで、王を倒すことを。神は泣く泣くその案を実行します。金色の光を放ち、王を倒します。




 こうして、神は務めを果たしました。ですが、神は自分を支えてくれた恋人を失い、悲嘆します。


 2人を取り戻したいと、青年は思いました。でも、自分には時間を操作する力があるのに、強大過ぎる神である青年が過去に行くことは、すべての時間軸を破綻させる危険があるからできません。また、神以外の人なら過去に送れますが、他人には過去を変えるほどの力はありません。


 神は思いました。2人がいない世界を壊したいと。でも、そうしてしまうと、2人を犠牲にしたことが、無駄になってしまいます。とても、神にはできません。


 そこで、神は自分にはできないことを、自分の力と共に、ある少女に託しました。


 彼女が世界は価値あるものだと判断すれば、今後も護り続けよう。そうでなければ、世界を破壊してもらおう、と』

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