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第3話ー6
しばらくの間、もはや当たり前と化しているやりとりをしていると、不知火が口を開いた。
「ずいぶんと、仲がよろしいんですね」
特に感情を出すこともせずに、淡々と話してくる。
「あのー、不知火さん?」
「何です? 彩さん」
「この光景を見て、仲が良いと思うの?」
「ええ、思いますよ。あなた方なりのコミュニケーションなんでしょ?」
「……まあ、そうなんだけど」
どうにも調子が狂う。よっぽど屈折した思考の持ち主なのか、それとも器が大きいのか。
「それで、話はなんでしたっけ? ――ああ、私が一人になりたいから、あなた方がここを離れるということでしたか。私としては、あなた方なら、ここにいていただいても構いませんよ」
「そうなの?」
「ええ。あなたは、私を珍しい動物を見るような眼で見ることもなければ、嫌悪する眼で見ることもありませんでしたから。逆に、お話を聞かせて欲しいくらいです」
「それなら、一緒に食べましょうか」
「はい!」
こうして、三人で昼食をとることになった。私とミナハの弁当を三人でつつき、主に学校のことを話しながら、時間は過ぎて行った。




