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第3話ー1

 1月4日金曜日。冬休みが終わり、学校が始まる。


 私は、日課である早朝のランニングを済ませて寮に戻った。この習慣は、施設に入ってから今まで続けてきている。いつ何が起きるか分からないご時世なので、常日頃から身体の管理には気をつけている。


 それから浴室に行き、シャワーを浴びる。身体が暖まり、朝の眠気と疲れが取れていく。


 そんな時、奴は現れた。まだ寝ていると思ったから、鍵はかけていなかった。



「おねーえ、ちゃーん。一緒に入ろー」



 確認すらせずに、扉が開かれる。


「いやあああ!」


「ぶ!」


 桶を投げつけ、変質者を撃退する。彼は、音もなく倒れた。


「……ミナハ君?」


 慎重に、彼の様子を窺う。すると、


「いやー、前にも思ったけど、良い身体してるねー!」


 床に伏しながら、ミナハは私の身体を凝視して、感想を述べてきた。


「あ、あ、あ……」


 慌ててバスタオルを取り、身体を隠す。それから、拳を振るった。


「こ、この!」


 1年間の放浪生活とトレーニングをしてきた甲斐あって、腕っぷしには自信がある。私の場合、並の同年代の男子よりも少し力が強いので、通常は手加減を心がけている。しかし、パニックに陥った私は、本気で鉄拳をお見舞いしてしまった。ところが、


「あぶないなー、おねえちゃん」


 ミナハは難なく拳を避け、ブレイクダンスのような動きをして起き上がる。


「まったく。こんなかわいらしい子供に暴力を振るうなんて、いけないよ?」


 人の裸を見て置いて、何を言う。そもそも、子供かどうかすら怪しいのに。


「ボクの眼によれば、上から85、60、88で、体重は」


「黙れー!」

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