ラブレター
私は今、泣いている。
大好きな親友に抱かれながら。
きっかけは1時間前。
ある1通の手紙が、私のマンションのポストに入っていた。殺風景な白い封筒。そこに少し不器用な字で私の名前である「若生 藍様」と書いてあった。私の家に遊びに来た親友と、封筒に差出人の名前が無いことを少し怖がりながら自分の家に向かった。
エレベーターでお隣の家族にあったので、軽く挨拶をした。4階に到着した。ゆっくりと歩きながら会話をした。
「ねえ、さっきの手紙。読んでみれば?」
親友が何気なく私に言った。私は少し考えてから後でね、と言った。それからは、家で軽く夕食を済ませて、また手紙の話題になった。
「やっぱりさっきの手紙、読んでみなよ。」
「そうだね」
そして、今に至る。手紙を読んだ私は泣いていた。親友は優しく、わたしを抱いて言った。
「手紙、私も読んでいい?」
コクリとうなづくと、彼女は私の手に持っていた手紙をとり、読み始めた。最後の差出人を読んだ彼女は小さな声でえ?と声を発した。私と手紙を交互に見て、彼女も涙を流してくれた。手紙の内容は短かった。
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若生藍様へ。
藍、俺はこの手紙を手渡そうと思っていたんだ。でも、やめたよ。この手紙を読んでいるってことは、俺はもう死んでいるのだろう?この手紙は俺が死んだら出されるように、ある場所に隠しておいたんだ。遺品整理をしてくれた人に見つかるように、病室に隠しておいた。ずっと、君に伝えたかった。
君が、
藍が好きだ。
でも、俺は医師に言われているから。もう、長くて3ヶ月の命だって。お別れの時に辛いのは俺だけでいいから。だから、君にこの手紙を手渡しするのはやめた。振られたとしても、君が嫌な思いをして、俺が死ぬのが嫌だったから。手紙が手渡しできなかった。・・・嘘。俺が怖かったんだ。ごめんね。
きっともういない幼馴染の 林 遼太
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私の幼馴染で、今も忘れられない想い人・・・林遼太からのラブレターだった。でも、もうこの世にはいない。彼は手紙にもあったように、病気で亡くなった。それも、2年前。
私の親友も、彼のことを知っていた。
「馬鹿だよね、遼太も。私も・・・好きだったよ。」
私の声に親友はそっと微笑んでくれた。
私の届かないラブレターの返事は
「私も好きです。」
だ。この手紙は後日、彼のお墓に届いただろう。
いかがでしたか?
読んでくださった方には本当に感謝です。
ダメ出し等、ありましたら是非、おねがいします。




