表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
テマのお届け物日記  作者: ななわ
ドトタル市編
23/25

ネイアとコール船長

お手に取っていただきありがとうございます!

ネイアside


「みんな先食べてて!ごめん!」


そう言って私は操縦室へと急いだ。


「コール船長!ごめんなさい!

遅くなりました!夕食をお持ちしました!」


コール船長はこちらをチラリと見た。


「大丈夫だよ。

持ってきてくれてありがとうね。」


コールはにこやかに言った。


「いえいえ…。」


「俺が言った通り、ご飯豪華にしてくれたんだな。」


「は、はい!

豆のトマト煮とバゲット

クリュスタの名物料理のオムレツを再現しました。口に合えばいいのですが…。」


私は少しドギマギしながらコール船長に渡した。


「ありがとうね。」


そう言ってコール船長は私から箱を受けとり、傍にある机に置いた。


思ったんだけど、コール船長食べづらいかな、手伝った方がいいかな?


そう考えている私に気づいたのかコール船長は


「ネイアちゃんここの操縦室冷えてるし、寒いし、こんなおじさんしかいないでしょ?

早く帰ってみんなと楽しく食べておいで。」


と、言った。


そんな言葉、かけないでくださいよ。


「いえいえ、コール船長食べづらいでしょうから、手伝おうかと…。」


「いやいや、お嬢さんに手伝わさせる訳には行かないよ。後でカカラックと操縦交換するし、ね?」


コール船長は焦るようにしながらサラリと断った。


お嬢さんと言われ私は少し照れてしまった。


「え、でも…。」


引きさがろうとしない私に対してコール船長は


「というか、寒いよね。ごめんね。」


と、話題をすり替えてきた。


「…たしかに、寒いですね。

コール船長は大丈夫なんですか?」


「大丈夫だ。俺は重ね着しているからな。」


「いいなぁ。」


そう呟く私は足元に視線を落とした。


やっぱり、コール船長に相手されないな。と残念に思いながら。


その時、パサッと何か音がした。


私の肩が少し重くなったような気がした。


そして、煙草の匂いがふわりと香った。


「えっ?」


私は視線を自分の肩に移した。


すると、そこには先程までコール船長が着ていたコートがかけてあった。

お読みいただきありがとうございました!

コール船長×ネイア回です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ