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乗船の日

私には弟と妹がいる。


早くに両親を無くしたので、3人で細々と今まで暮らしてきた。


この市では貧民すぎて正社員になれない私にとって養うのはとても大変だった。


そんな2人はもう15になり、働ける歳になった。


そんな時にブリーズから採用の通知が来たのはもしかしたら運命だったのかもしれない。


ある程度のお金を残して、2人に別れを告げて、港まで来た。


妹からは仕事の安全を願う安物だけど何よりも大事な家族の写真入りのペンダントを。

落としたり、壊れたりしないように大事に扱わないとな。


弟からは安物のペンを貰った。

無くせないので、使えないなあ。


2人は私と離れるのが寂しいのか号泣してた。


そして、私からは


「船に乗ったら、手紙を出すね。」


としばしの別れが寂しくならないようにそう言葉をかけてきた。


ブリーズはかなり家に帰れない反面、とてつもなく給料が高い。


バイト三昧でコツコツお金を稼いだりしてきた私にとってはとても嬉しい。


給料の4割を2人の元へ振り込むように事前にブリーズにお願いした。


私は各国を渡り歩く予定なので手元にある程度のお金を残しておく必要があるので仕方の無いことだ。


港まで見送りに来た2人に手を振り

荷物を全て入れたトランクを持って

今回私が乗る船、ダンディライオン号に乗る。


さあ、これから私の仕事と人生の旅が始まる。


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