プロローグ
私は今日も飛行船に乗って配達員の仲間と共に空へ飛び
お客様へのお届け物を運ぶ。
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私は郵便配達会社“ブリーズ”で働く、新人配達員の美少女テマ。
なんと今年から憧れだった“ブリーズ”に採用され、今から初の飛行船に乗って出発するところなんです。
私はまだ自分の生まれた市、クリュスタ市から出たことが無いんです。
あ、ちなみに世界の人々は皆飛行船に乗って移動をしたり、物資を運んだりしています。
私は元々貧民の生まれで、飛行船に乗る余裕も無かったので、ずっと空に、世界に憧れていたんです。
なので、この職業になれば
色々な世界を渡り歩き、まだ私が知らない世界を見れると思ったのです。
でも、採用されるまでは大変でした。
ブリーズは1年おきに募集が行われるのですが
まずブリーズに採用されるために書類を送るのですが、これの郵送料金が私達貧民にしてはまあ高いことで。
何せブリーズはこの市の真反対にある国の市に本社を構えているので。
それが一番の問題でした。
私は来る日も来る日も家に入れるお金と郵送料金を稼ぐためにバイトに勤しみました。
ですがやっとブリーズに応募したとしても
落選し続けました…。
ですが、諦めることなく応募し続けた3年目。
私が18の頃、やっと採用されました。
郵送料金を稼ぐためにバイトしまくった結果、有り余る体力がつき、それを買われたみたいです。
“ブリーズ”は国際的な郵便配達会社で
従業員の人数も多いのです。
飛行船に乗る人もいれば、飛行船で運ばれてきた荷物を各地方へ送る人、各地方から個人の家まで運ぶ人、さまざまな人がいます。
今回の初仕事はドトタル市での配達です。
ドトタル市は飛行船で1日ほどかかる小さい都市です。
初仕事、楽しみだなあ。
行ってきます。
最後まで読んでくださりありがとうございます!




