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クライム・アカデミー  作者: 柴咲心桜
1年生編 1学期
7/7

結果

私が教室に入るとピリピリした空気が漂っていた。


先程まで騒いでいた生徒も静かになる。


「投票結果を発表します」


「どうせ、櫻井先生に入れてる人はいないだろ!」


結果は櫻井:6 椎名:15 無記名:9だった。


正直この結果には驚いている。


「これが、今回の投票結果です」


「ちょっと!櫻井先生に入れた人だれよ!」


「私に投票した6名と無記名の9名は放課後残ってください」


「はい!」


「椎名先生!授業お願いします!」


「椎名先生、今日から『このクラス』の担任はあなたです。やりたいようにしてみてください」


「分かりました」胡桃先生は私に会釈すると教壇に立つ。


「これから授業を始めます」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

放課後。


誰もいない教室に残っている一部の生徒たち。


「お待たせしました」教室に入ると生徒たちが少し笑ってくれているようだった。


「正直、君たちは椎名先生の授業はどうですか?」遠回しに聞くのは良くないと思ったため直接聞いてみる。


「進むスペースが遅い」


「分かりにくい」


「もっと分かりやすく教えて欲しい」など様々な意見が出た。


「この話は後日、全員の前でしますが2学期からクラスが5つになります」


「そうなんですか?」


「なので良く考えておいてください。私か椎名先生のどのクラスを希望するのか」


「はい!」


「今日は帰宅してください」


「ありがとうございました」生徒たちは帰った後、私も教務室で支度を終えてから寮に向かった。


「今日は疲れたなぁ」私は寮に戻ると久しぶりにワインを飲んだ。


「仕事終わりに飲むワインは格別ね」グラスを片手に持ちつつ、もう片方の手でリモコンを持ちテレビの番組表を表示する。


「今日は面白いのあるかな」テレビを見るのは最近できた趣味の1つだ。クライムタワーにいた頃はテレビなんて無かったからね。


私はテレビを見ながら夕飯を済ませて明日の授業の準備をする。


「明日は生徒と話せるといいな」酔いながら私はそんなことを考える。


明日も早いし今日は寝ることにした。


翌日。私はいつも通りに授業する日が続いた。


通常の授業する日を過ごしているとある生徒から相談したいことがあると言われた。


なんだかこれから忙しくなるような予感がした。


「櫻井先生!相談したいことがあるので放課後、相談室に来てください」私の受け持つクラスの女子生徒、小林真奈から相談を持ち掛けられる。


相談室とは保健室の隣にある部屋だ。他にも第2相談室、第3相談室がある。主に生徒指導部が生徒を指導したりクラス担任が生徒の面談を行うために利用している場所だ。


「分かりました」と返事をして私は授業に向かう。

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