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クライム・アカデミー  作者: 柴咲心桜
1年生編 1学期
2/7

開幕

人はなぜ勉強するのか。

誰もが一度は考えたことがあると思います。お金をたくさん稼ぐため。人生勝ち組になるため。エリートになるため。ーー幸せになるなめ。


理由は人それぞれ違うと思うけど、違ってもいいんです。皆が同じ目的や理由を持たなくてもいいんです。少なくとも私、櫻井遥乃はそう思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

4月が始まり桜が満開に咲き誇る季節になり、校舎内には学校生活に期待と不安を胸に寄せる新入生がたくさんいる。


そんな新入生たちを眺めながら教師たちは教務室で話をしていた。


「笠原教頭。この時期に合わせて新しい教師が来るって聞いたんですけど本当ですか?」ベテラン教員の上原が教頭に声をかける。


「本当ですよ。私も会ったことがないのでどんな人かは知りませんが」


「校長絡みですか?」教師に近寄り小声で聞いてみる。


「上からですよ」


「そうですか」上原は考えることを辞めた。

すると、教務室にある人物がやってくる。


「皆さん、静かにしてください」


「理事長!どうしてここに?」普段は教務室に来ない理事長がやってきたのだ。


「入ってきてください。櫻井先生」


「はい」と返事をして櫻井は理事長の隣にくる。


「今日からこの学校で教師として働く櫻井先生です。皆、色々教えてあげるように」理事長が軽く櫻井について話したあと、私は自己紹介することにした。


「皆さん初めまして。櫻井遥乃です。分からないことばかりですがよろしくお願いします」


「先生は、椎名先生の隣の席を使ってください」と理事長に言われる櫻井。


「分かりました」櫻井は椎名の隣りに移動する。


「椎名先生。よろしくお願いします」


「こちらこそ。あと、胡桃でいいですよ」


「なら、私のことも遥乃と呼んでください」


「分かりました!遥乃先生」


「遥乃でいいですよ」


「そういう訳にはいきません。ーーあなたは私にとって本物の先生なんですから」


「それはどういう・・・」


「しばらくは私についてもらいますね」


「では、行きましょう!1年Cクラスに!」


「分かりました」私は胡桃と一緒にCクラスの教室に向かう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Cクラスの教室にて。


「ねぇ、今日から新しい先生来るらしいよ?」


「まじ?」


「どんな先生なんだろうね」


「イケメンだといいなぁ!」


「可愛い先生だろ!やっぱり」


「おはようございます!席に着いてください」


「椎名先生おはようございます」


「あの、その人は誰ですか?」


「新しくこの学校で教師になった櫻井先生です」


「よろしく」


「ちょっと先生、もうちょっと愛想良く出来ませんか?」


「すみません。慣れていなくて」


「これから慣れていけばいいですよ」


「それでは授業を始めます。遥乃先生は後ろで見ていてください」


「分かりました」見物させてもらいますね。と心の中で呟きながら後ろの扉の方に移動する。

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