予感
久々の更新です!!
呼んでくださる全ての方に感謝です!
外が暗いせいで、朝が来たことに気付くのに
数秒かかった。
重い瞼を開けると、
ぼんやりとした景色が目の前に広がる。
あぁ、今日も雨か……。
遠くから聞こえる雨の音を感じて、
俺は瞬時に憂鬱な気持ちになった。
1コマのために大学行くの、だるいなぁ
いっそのこと、今日は休んでしまおうか…
たまには自分に優しくしたって良いだろ…
楽な選択肢を選ぼうとしたその時、
昨日のことを思い出した。
外に出れば、時雨に会える確率が
上がるんじゃないか…?
時雨の性格上、
あいつから俺の家を訪ねてくることはない。
あいつは俺が探しに行かないと、
会えない男だ。
そう思えば、雨の中、家を出るのも悪くなかった。
きっとまた会える…
確信に近い思いを抱えながら、
いつもより少し早めに身支度をした。
――――――
昨日壊れたチャリを横目に、
久しぶりに歩いて大学へ向かう。
傘にぶつかる雨の音が心地良い。
歩くのは、自転車と比べて面倒だと思ってた。
でも、意外と悪くないかも…
気が付けばもう校舎の前に着いていた。
校舎の入り口から漏れてくる、
空調の機械的な肌寒さが少し味気なく感じた。
1話が最初の頃と比べて長くなってしまったので、
あえて分割してます!
次の更新は本日13時です。