回想
23時に投稿するはずが〜!!
どうしてどうして…の繰り返しです。
思えば時雨は、小学生の時から
自分よりも「誰か」を優先するやつだった。
我ながら思い返したくないが、
小学生の頃、「大人に反抗する自分がかっこいい」と思っていた時期がある。
何がきっかけだったか忘れたが、
クラスのみんなで担任の先生を困らせようと、
「次のHRで誰も学級委員にならない」
という意味不明なルールを決めた。
学級委員が決まらなければ、
どこかの授業がもう一回HRになって
勉強をサボれると思ったからだ。
もちろん事情を知らない担任は、
終始消極的な俺たちに困惑と苛立ちを
抱いていた(と思う。)
あと数分で授業時間が終わる……。
そんな時に、痺れを切らした担任は、
よくわからない理由を並べて
時雨を学級委員に指名した。
今と違って、当時の俺は
大人の考えを見透かしては、
蔑んだ目で見つめるクソガキだった。
だから、担任が
「時雨なら自分の言うことを聞く」とわかって
声をかけたのだと、すぐに理解した。
それがなんだか、大人の力によって
俺たちが押さえつけられたように感じて、
ひどく不愉快な気持ちになった。
でも、そんな俺のモヤモヤした気持ちを、
更に不快にさせたのは、担任に
作り物みたいな笑みを浮かべて、
「わかりました。」と答えた時雨の態度だ。
人前に立つの好きじゃないくせに、
なんで笑顔で受け入れるんだよ。
時雨が、こんなつまらないルールの
犠牲になるくらいなら、
この話に乗らなきゃ良かった。
いたずらは大体上手くいかない事くらい
過去の経験からわかっていたはずなのに……。
後から後悔する自分に、更に嫌な気持ちになった。
なんと、二分割したので、
今日中に2話目の更新がお約束出来ます!!
読んでくださる方、本当にありがとうございます。