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余韻
めちゃんこ短いです!
この2人、付き合ってくれるんでしょうか~!!
[脱水完了まで あと 25分]
時雨に会えたあの時間は
俺の疲労から来る妄想だったのか……?
洗濯機の表示パネルを意味もなく眺めながら、
数分前までのやり取りを頭の中で反芻する。
結局、時雨はあの後、行き先を教えてくれないままどこかへ行ってしまった。
洗濯機が奏でるリズムを遮るように、時々窓にあたった雨粒の音が意識を逸らす。
時雨はあの姿で
一体どこへ向かったんだろう…。
そもそも急いでいたのなら
あんなところで
座ったりしてないんじゃないか?
だんだんと、頭の中に、時雨の表情や声が
領土を広げてくる。
「家までついてきたってことは、
何か話したいことがあったんじゃないのかよ…」
物語の登場人物になりきった気持ちで、
ポツリと言葉をつぶやいてみた。
少しくらい強引に引き止めても
良かったかもなぁ……。
雨音が強さを増していくたび、
心の底にじわじわと、苦い気持ちが広がった。
梅雨が明けるころにこのお話が書き終えられると良いな~なんて
ちょっとだけ妄想してました…。
夏、来てますね。なんで;;