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ごちそう

作者: 檸檬

〈短歌15首〉



思い出話がごちそうになるんだよ

夕焼け広場のベンチでね



時を紡いできたんだあなたとわたし

木漏れ日に輝いた森で



風の通り道が見える

落ち葉の座布団

林の中の落語会



苔が育ち埋もれたどんぐりみたいに

フカフカの緑の絨毯で眠りたい



ケンカをした日のオムライスの

ケチャップはテンテンテンと

痛々しい



俯いた水仙のおちょぼ口

薫りはまだ清々しく輝きを放つ



花によって生きる場所が違う

崖にも咲く福寿草が今咲いて



木蓮の蕾に陽が射して

ウブな羽根は白銀の雛祭り



竹林から零れる微笑み

夕陽はハープ弾くきみの横顔



梢の蕾が嬉しそう

今日は吸い込まれそうな青のごちそう



雨の匂いとご飯が炊ける香りが

混ざればなんとなく笑顔に



風立ちて

枇杷の木の葉がカモメのように

羽根広げ運ぶ果実



雲ひとつとない空に

飛行機が白月へと一直線状の雲



和やかでもそうでなくても

愛の欠片に繋がりのピースサイン



きみの瞳の奥の目印

曇らぬさぬ青に咲く香る白雪



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― 新着の感想 ―
[良い点] 感想2番目ゲット! [一言] 読ませていただいて、すっごくいいなーって思ったら逢乃 雫 様も読まれていてさらに嬉しくなりました。
2024/08/15 21:51 退会済み
管理
[良い点] 木漏れ日に輝く森で、風の通り道を見つめながら、運ばれてくる水仙の清々しい薫りがこちらまで届きそうな、美しい描写ですね。 崖にも咲く福寿草の黄色い花と、白銀の羽根のような木蓮の蕾が彩る景色…
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