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やっと合流ピラータ姉妹


 突如現れたガイコツと戦うケアノスたちだったが、何度も攻撃して骨を吹き飛ばしても再び復活するため、攻撃をするのを諦めて逃げに徹していた。しかし、ガイコツは逃げ出したケアノスたちを追って走り始めた。


「うわあああああああああああああああ! あいつらまだ追ってくるよー!」


 ライアは後ろを振り向いてこう言った。ライアは途中でガイコツが転倒してバラバラにならないかなと心の中で期待していたが、ガイコツたちは神経がないのに運動神経はよく、鋭利な岩や走る時に邪魔になる場所もジャンプして回避し、難なく走っていたのだ。悲鳴を上げるライアを見て、ケアノスはこう言った。


「振り向いちゃダメ、何をやってもあいつらには効果なかったから。無駄な戦いはしたくないけど……しつこいわねぇ」


「とにかく逃げて宝だけ貰いましょう! そうすれば、こんな所からおさらばできるわ!」


 ラージュの言葉を聞き、ケアノスはため息を吐きながらこう言った。


「どんな状況でも、宝だけは貰うのね。セアンみたいな根性を持ってるわねー」


「当然よ! 何が何でもお宝を手に入れるわよ! いろんな罠がある洞窟には、何かがあるわ! ん? あの骨野郎前に飛び出したわね」


 ケアノスはラージュに答えると同時に、目の前に現れたガイコツを蹴り飛ばした。蹴られた際にバラバラになって川を流れる骨を見て、ラージュはこう言った。


「前からでも現れるようになったわね。この洞窟の中ならどこにでも出てきそうじゃない? 周りを注意しないといけないわね」


「そんな気がする。セアンたちが無事だといいけど……あーあ、早く合流できればいいな」


 不安そうにケアノスはこう言った。その直後、前から感じたことのある魔力を感じた。ライアもラージュもこの魔力を感じ、笑みを作った。


「この魔力は……」


「セアンたちだ! やっぱり無事だったみたい!」


 二人がそう言った直後、目の前にカイトとコスタを引っ張って走って来るセアンが現れた。セアンもケアノスたちが近くにいることを知り、嬉しそうな表情になった。


「あー! 皆! 無事でよかったー! 心配したよ!」


「こっちのセリフよもう。でもよかった、無事みたいで。カイトとコスタも無事ね」


「まーな……でも、セアンのスピードでちょっと疲れた。目がちょっと回ってる」


「ジェットコースターに乗ってたみたい。もう少しスピードを抑えてよセアン……」


 カイトとコスタの言葉を聞き、セアンはごめんと呟いた。そんな中、ライアはセアンの肩を触った。


「今は無事じゃないよ……見てよこいつら、しつこく追ってくるんだよ。バラバラにしても復活する」


 ライアは周りを見て呟いた。少しだけ話をしたその隙に、ガイコツたちが周囲を取り囲んだのだ。ラージュは大剣を構え、こう聞いた


「どうする? とりあえず暴れとく?」


「先に何かがいるかもしれない。暴れるのはよそう。ライアの言う通り、あいつらが復活するなら無駄な力を誓いたくない」


 セアンはラージュにこう言うと、奥の方の通路を見て話を続けた。


「猛スピードで走って行くよ。さっさと宝を手に入れてこんな物騒な洞窟から戻ろう!」


「了解!」


 会話後、セアンたちは通路の方にいるガイコツを蹴り飛ばしながら、そのまま奥へ進んでいった。




 奥の方にいるガイコツのモンスターは、徐々に迫り来る魔力を感じ、立ち上がった。


「部下たちで倒せないのか……仕方あるまい。どうやら今回洞窟に来たのは強敵のようだな」


 ガイコツのモンスターは再び大剣を手にし、セアンたちが来るのを待った。数分後、走る足音が聞こえ、セアンたちの姿が見えた。


「多分ここがゴール! お宝はどこかなー?」


「見ろよセアン、部屋の奥に何かいるぞ。でっかいガイコツ? 他の奴らと違ってサイズが違うぞ」


「さっきの奴らのリーダーかしらね。あいつを倒せば後ろのガイコツは消えるかしら? だとしたら帰る時に楽なんだけどね」


 セアンとカイトとラージュはこう話をしていたが、ガイコツのモンスターはセアンたちに向かって大剣を振り回し、竜巻を発生させた。


「ウワッ! いきなり襲って来やがった。あいつ魔力を持ってやがる!」


「骨に魔力があるのか。それを利用したのね!」


「あの竜巻は威力がある。避けないとまずいわ!」


 カイトたちは竜巻をかわし、武器を手にしてガイコツのモンスターを睨んだ。


「侵入者よ、このキャプテンセバールの大事な財宝を奪おうとしているな?」


「キャプテンセバール?」


 ガイコツの本名を聞き、カイトは誰だと思った。何も知らないカイトを見て、セバールは口を開けて驚いていた。


「坊主、俺様のことを知らないのか? 昔、結構暴れてたせいでいろんな所から俺様の名前を聞いていたのに!」


「うん。あんた誰だよ」


 カイトの言葉を聞き、ショックを受けるセバールを無視し、セアンとラージュがカイトに近付いて説明を始めた。


「昔いた海賊よ」


「いろんな船を奪って金銀財宝を奪いまくったって話だけど、まさかサンライト島に金銀財宝を隠していたなんてねー」


 セアンはセバールの後ろにある金銀財宝を見て、目を輝かせながら話をした。セアンが後ろにある金銀財宝を狙っていると知り、セバールは怒りながら大剣を振り回した。


「貴様のような奴らに、俺様の大事な財宝はやらん! 殺されたくなければ、さっさと帰るがいい!」


「大事な財宝って言うけど、それほとんど盗品だろうが! 盗人野郎が! ぶっ倒してやる!」


 カイトはそう言って、飛んで来た大剣を刀で振り上げ、弾き飛ばした。錆びだらけの大剣の刃は音を立てて折れてしまい、天井に突き刺さった。


「あっ! 俺様の剣があっさり折れちゃった! 酷いじゃねーか坊主! 弁償しろ!」


「そんな錆びだらけの剣、何か衝撃を喰らったらすぐに折れるよ。そんなことも分からないの? あ、脳みそないからバカなのかな?」


 セアンはセバールに近付き、あばら骨に向かって銃を撃った。セアンが放った弾丸はセバールのあばら骨を貫通し、粉々にしたが、すぐに骨の破片に魔力のオーラが発生し、元の骨に戻ってしまった。


「ありゃま、やっぱり元に戻ったか」


「そりゃそうだ。ガイコツのモンスターになっても、魔力があれば何度でも骨は再生し、蘇る!」


 セバールはそう言って巨大な腕でセアンを吹き飛ばした。


「セアン!」


 飛んで来るセアンを見て、カイトはセアンを受け止めた。


「カイト、ありがと」


「いいってことよ」


 飛び上がったカイトは地面に着地した後、セバールを睨んだ。セバールはカイトとセアンに向かって走っており、攻撃をするだろうとカイトは予測した。だがその時、後ろにいたコスタがスナイパーライフルを発砲し、セバールの足を撃ち抜いた。


「ああっ! しまった!」


 足を撃ち抜かれたセバールは、バランスを崩して倒れてしまった。


「今のうちに奴を粉々にして! 再生できないくらいに! 無理だとしても、無駄に魔力を使わせるようにやっちゃって!」


「了解!」


 カイトは刀を持ち、セアンはカトラスを持ってセバールに接近した。二人が攻撃を加えた後、上空からラージュが大剣を振り下ろしてセバールの頭蓋骨を粉砕し、ケアノスとライアがセバールの体を斬り刻んだ。


「これでどうだ? かなり粉々になったと思うが」


「これで倒せたならいいけど……」


 カイトたちはセバールの破片から下がり、様子を調べた。しばらくして、セバールの破片から魔力のオーラが放たれ、再び元の形に戻ってしまった。


「まだ立ち上がるのか……」


 元の形に戻ったセバールを見て、カイトは悔しそうに歯を食いしばった。


セアンの武器はカトラスと言っていますが、どんな武器なのかと言うと、刃が広がっている奴です。簡単に言うと、昔の海賊が持っているような剣です。それで、ハンドガンも使っていますが、それだけは現実にあるような物と同じ形です。銃に詳しい型であれば、USPと言うハンドガンを考えてくれればいいです。


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