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医者による恐ろしい拷問

 今年、ゼルダの最新作が発売されました。ですが、俺は買ってない。理由は興味がないから。ブレワイは面白かったんだけど、データが一つしか作れないって点があったんで、もう一度最初からやりたい時にやれないじゃねーかって思っていました。そのため、もしかしてティアキンもか? と思ったらやっぱりデータは一つしか保存されないらしい。スカイリムみたいにたくさんデータが保存できたらいいんだけどなー。


 ゲームに関しては俺は細かい点もあるよ。そんな作者が書く作品が面白いと思ったら、高評価とブクマをお願いします。


 ジクゼニオスとの戦いが終わり、時間が経った。眠っていたカイトたちも目を覚まし、外に出た。


「とりあえず、目的は果たしたかな」


 カイトはストレッチをしながら呟いた。今回、ランドレディースに来たのはウイークの救出。サディに蹴られて気を失っているが、何とかウイークの救出に成功した。これ以上ここにいる理由はない。


 しかし、カイトはジクゼニオスの存在を思い出した。どうして奴らがランドレディースへ来た理由が分からない。もし、戻るとしてもまだジクゼニオスの連中が残っていたら、再び戦いになる。


 どうしようかとカイトが考えていると、ライアが近付いてきた。


「カイト、朝ごはんの支度ができたよー」


「おお。分かった」


 その後、カイトはライアと共に村の中央へ向かった。村の中央では大きなイノシシのモンスターや牛のモンスターの丸焼きがいくつも置いてあり、それらを焼くために大きな火が発生していた。


「朝からすごい豪勢だな。つーか、このモンスターってこの島に生息している奴なのか?」


「そうだ。モウトツイノシシとハイテンションカウと言うモンスターだ。この島にいる奴はかなり大きいから、皆でよく食べるんだ」


 と、フワウがカイトに近付いた。カイトは驚いたが、フワウは笑いながらこう言った。


「大丈夫だ。もう君たちに襲うようなことはしない」


「そうか……でも、セアンたちがこの村の人たちと戦ったよな?」


「誤解は解けたし、倒されたハマンたちもそんなに怪我がないから気にしていないだろう」


 フワウは笑いながらこう言った。それでいいのかと思いながら、カイトはライアから皿を受け取った。


 カイトは近くの丸太に座り、焼いた肉を食べていた。たれや塩などはなく、本当に焼いただけだったのだが、それだけでも焼いた肉は美味しかった。カイトが黙々と肉を食べていると、セアンが近付いた。


「カイト、昨日はお疲れ様」


「俺よりセアンの方が疲れてないか? 俺は村での戦いじゃあ逃げ回っていたようなもんだし」


「大丈夫だよ。魔力を解放した時、結構戦士を倒したからよかったじゃん」


「そうかな?」


 カイトがこう言うと、周りを見てラージュがいないことを察した。


「なぁ、ラージュはどこに行ったんだ?」


「牢屋。今、村の女戦士と一緒に捕まえたジクゼニオスの連中に拷問中」


 この言葉を聞き、カイトは思わず目を開けて驚いた。




 地下の牢屋、ラージュはナイフを持って壁に面下げているラフグたちを睨んでいた。


「た……頼む……何か食わせてくれ……」


「腹が減った……腹の音がうるさすぎて眠れない」


「助けてくれ。とにかく開放してくれ」


 と、ジクゼニオスの船員は次々とこう言った。ラージュの横にいるスラクとプルワンは鞭を振り回し、ジクゼニオスの船員に攻撃を始めた。


「うるさい黙れ! お前たちが何の目的でここに来たか吐けば肉を食わせてやろう!」


 スラクはそう言って、皿の上にある焼いた肉をジクゼニオスの船員に見せた。船員たちは焼いた肉を見て思わず唾を飲み込んだ。だが、ラージュが手にしていたナイフとフォークを使って焼いた肉を食べてしまった。


「あら。お腹が空いていたから思わず食べちゃった。ごめんなさいねー」


「ああ! この女、絶対わざと食っただろ!」


「クソ! なんて酷いことをしやがる! 腹ペコの俺たちの前で美味そうに肉を食べやがって!」


「一口だけでも残してくれ!」


 船員たちはラージュに向かって肉を残すように叫んだが、ラージュはその叫びを無視して肉を食べきってしまった。船員たちが残念そうな声を上げる中、プルワンはこう言った。


「肉はまだある。お前たちが何のためにここに来たか話せば肉をやる」


 この言葉を聞き、船員の一人が荒く呼吸をしながら口を開こうとした。しかし、ラフグが口を開いた。


「喋るな! 俺たちがここに来た理由をばらせば、ディスターソースに殺される! いいか? 俺たちが動いた理由を離せば裏切ったと思われる。ブラッディークローに裏切りは厳禁だ。裏切ったら即殺される!」


「だ……だけど……このままじゃあ俺たちは空腹で死んじまいますよ!」


「殺されるより、餓死で死んだほうがましだ。俺は何をされても絶対に喋らん!」


 と、ラフグはラージュたちを睨みながらこう言った。スラクとプルワンはため息を吐き、顔を見合わせた。


「頑固な男だな」


「この人がいる以上、話すことはないだろう。このまま餓死されても困るな」


 二人が話をしていると、新しい焼いた肉を持ったラージュがラフグの前に近付いた。


「そんなことを言っているけど、本当はお腹がペコペコなんでしょ~?」


 そう言いながら、ナイフで切った焼いた肉をフォークで刺し、ラフグの前に近付けた。目の前の焼いた肉を見たラフグは肉をガン見し、思わず口を動かした。だが、ラージュはラフグが肉を食べる前にフォークを動かした。


「ざーんねん。欲しかったら喋ることね~」


 と言って、ラージュは焼いた肉を食べ始めた。ラフグは美味しそうに肉を食べるラージュを睨んだが、すぐに気を取り直した。


「いかんいかん、思わず心が折れそうになった。だが! 俺はジクゼニオスの一員として、決してお前たちの誘惑と拷問には負けん!」


「あらそう。それじゃあ拷問を続けましょうか」


 ラージュはナイフを手にし、ラフグの右肩に向かってナイフを投げた。ナイフはラフグの右肩に命中し、激痛がラフグを襲った。


「グウッ!」


「うっ!」


 ラフグの顔を見たプルワンは、思わず顔をそむけてしまった。そんな状況でもラージュはラフグに近付き、右肩に刺さったナイフを引き抜いた。ナイフが抜かれた瞬間、ラフグの右肩から血が流れ始めた。


「あらあら、痛そうな傷ね。今なら手当てをしてあげますわよ~」


「敵の手で治療されてたまるか……グッ!」


 ラフグは体内の残ったわずかな魔力を絞り、傷を手当てしようとした。だが、コスタたちとの戦いや拷問によるダメージで魔力がかなり減ってしまい、治癒するだけの魔力は残っていなかった。


「無駄なことはしない方がいいわよ。これで死んだら恨んで出てくるでしょ?」


「当たり前だ! 死んで化けて出て呪い殺してやる!」


「ここで死なれたら困るわ」


 と言って、ラージュはラフグの傷を治した。ラージュの行動を見てラフグは驚いた。


「俺を死なせたくないのか?」


「これでも医者だからね。さて、話をしてもらいましょうか」


 ラージュは笑顔でこう言ったが、ラフグは舌打ちをして言葉を返した。


「治療されただけで話すと思うなよ」


「あっそう」


 ラージュがラフグを殴ろうとするが、ここでスラクとプルワンが前に出た。


「私たちが変わろうか?」


「拷問なら何回もやっているから、慣れたもんだけど」


「じゃあ手伝って。とりあえず誰でもいいから適当にぶん殴って」


 ラージュの言葉を聞いた船員たちの顔は一瞬で青く染まった。それから、ラージュたちによる理不尽な暴力が始まった。




 牢屋の中から船員たちの悲鳴が聞こえている。カイトはラージュのことが気になったため、牢屋へ向かおうとしたのだが、悲鳴を聞いて足を止めてしまった。


「な……中で一体何が起きているんだ?」


「あまり考えない方がいいわよ」


 ケアノスがカイトの肩を叩きながらこう言った。カイトはケアノスの方を見ると、手にはタオルと桶があった。


「どうした? 風呂にでも行くのか?」


「うん。昨日は戦っていたからお風呂に入っていなかったから。この村に温泉があるから皆で入ろうって」


「そうか。俺は後で入るから先に入って来なよ」


 カイトがこう言ったが、後ろから来たセアンとライアがカイトを動けないように縛り、共に温泉へ向かうことになってしまった。


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