ラブアとの激闘 その3
カイトたちとラブアが戦いをしている。ライアがそのことに気付いたのはカイトたちが戦い始めて数分後のことであった。
「カイトたちが戦いをしている。早く行かないと!」
ラブアを探していたライアは急いで現場へ向かった。人だかりの中を移動するのは分が悪いと思い、ライアは建物の上に飛び移り、そこから別の建物の上に飛びながら移動を始めた。そんな中、メリスや他のシーポリスが移動をしているライアの姿を見つけた。
「ライアさん! どうしたんだろう」
「きっと、誰かがラブアを見つけて戦っていると思います! 私たちも早く現場へ向かいましょう!」
メリスの言葉を聞き、シーポリスの戦士たちは慌てて返事をし、メリスと共にライアの後を追いかけた。
ラブアが発した霧によって身動きが取れなかったサマリオとラージュだったが、ケアノスがラブアを攻撃して吹き飛ばしたことによって、霧は消え去った。
「ケアノスの魔力を感じるわ。ケアノスが奴をぶっ飛ばしたのよ」
「そのおかげで自由に動ける。急ぐぞラージュ、早く合流して奴を叩こう」
会話後、二人は急いでケアノスの元へ向かった。その後ろには、スナイパーライフルを構えたコスタもいた。
「気を付けてラージュ、サマリオ。ラブアの奴、攻撃を受けるたびに魔力を高めているよ」
走っている中、コスタがラージュにこう言った。その言葉を聞いたラージュは少し間を開けてこう答えた。
「上等。ぶっ飛ばされて強くなるんだったら、倒れるまでぶっ飛ばすだけよ」
そう答えた後、ラージュは猛スピードでラブアの元へ向かった。
ケアノスはカイトと協力しながらラブアに攻撃を仕掛けていた。ケアノスが前に立ち、レイピアを突いていた。物凄い速さのためか、ラブアはケアノスの攻撃を見切ることがなかなかできなかった。
「グッ! 早すぎる! クソッたれ!」
ラブアは剣を振り上げてケアノスに反撃したが、反撃を察知したケアノスはステップしながら反撃をかわし、再び攻撃を続けた。
「そんな攻撃が私に当たると思わないでね!」
と言って、ケアノスはラブアの左足の太ももに向けてレイピアを突き刺した。レイピアの刃は太ももを貫通し、激痛を感じたラブアは悲鳴を上げた。
「痛そうね、無理矢理その刃を抜いてあげるわ!」
ケアノスはラブアの顔に向かって蹴りを放ち、ラブアを蹴り飛ばした。その衝撃で、太ももを貫いていたレイピアの刃が抜けた。
「グッ! ガキ共が……グウッ!」
ラブアが動こうとした瞬間、怪我をした太ももから血が流れた。
「これはまずい……」
すぐに治療しないと、動きが更に鈍くなると考えたラブアは治療をしようとした。しかし、魔力を解放したカイトがラブアに接近していた。
「そうはさせるかよ!」
「またお前か!」
ラブアは襲い来るカイトを見ながらこう叫び、左の拳でカイトの腹を殴った。腹を殴られたカイトはその場にうずくまり、嗚咽した。
「グッ! いい拳じゃねーか……」
「海賊をやる以上、剣の腕や魔力の腕と同じように喧嘩の腕も重要だからなぁ!」
ラブアはすぐに太ももの傷を治した後、うずくまるカイトの顔を蹴った。後ろに倒れたカイトを見て、ラブアはすぐにカイトの首を掴んで持ち上げた。
「おい、メガネ女! お前の彼氏がどうなってもいいのか? 助けたかったら、すぐに武器を置け!」
大きな声で、ケアノスにこう言った。ケアノスはため息を吐き、手にしていたレイピアをその場に置いた。
「そうだ。それでいい。他の連中も同じように武器を地面に置け!」
ラブアがラージュたちの方を振り返ったその瞬間、ケアノスは小さな風の弾丸をラブアの後頭部に向けて放った。猛スピードで飛んで行った風の弾丸はラブアに命中し、態勢を崩した。
「んなっ! この状況で攻撃するか!」
「分からねーのか? こういう状況だから攻撃するんだよ!」
ラブアが大勢を崩したため、カイトの体は自由になった。その後、カイトはすぐにラブアに向かって蹴りを放ち、地面に倒した。刀を持って追撃しようとしたが、地面に倒れたラブアは両手で地面に触れていた。
「まずい!」
また地面から氷の棘の攻撃が来ると察したカイトは後ろへ下がった。その瞬間、カイトの足元から氷の棘が勢いよく現れた。氷の棘に命中したカイトは後ろへ吹き飛び、地面に倒れた。
「ククク。避けた後の行動なんて誰でも予想できる。避けた後のことを考えないといけないなぁ」
倒れたカイトを見ながら、ラブアは立ち上がった。ケアノスはカイトに近付き、怪我の様子を見た。
「かすり傷ね。大丈夫そう」
「ああ。にしても、同じ手を喰らうとは……俺もまだまだ弱いな」
カイトは立ち上がり、刀を構えた。その時、ラブアの後ろからサマリオとラージュが同時に襲い掛かろうとしていた。
「私たちのことを忘れてはいないだろうか?」
「この状況で有利な立場に立っていると思わないでよね!」
二人は同時にラブアに襲い掛かったが、ラブアは魔力を使って周囲に霧を発した。
「バカが! スラッシュミストは自由に作ることができるんだよ! それに、作るための魔力なんてまだ大量に残している!」
二人はスラッシュミストを受けて吹き飛んだが、大したダメージではなかった。
「あの霧、自由に作ることができるのか」
「厄介ね。本体を叩けばどうとなるわけじゃないわね」
ラージュがこう言った後、後ろにいたコスタがラブアに向けて発砲した。弾丸が飛んで来ることを察したラブアはスラッシュミストを形成している霧の温度を変えた。
「もう一つ教えてやるよ。スラッシュミストは温度を変えることができる」
と、自慢げにこう言った。しかし、コスタが放った弾丸はスラッシュミストの中に入っても凍ることはせず、勢いを付けてラブアの右肩を撃ち抜いた。
「何……だと……今のスラッシュミストはどんな物でも中に入ったら凍り付くほどの温度のはずだ!」
攻撃を受けたラブアは動揺していた。その隙に、カイトたちが一斉にラブアに襲い掛かった。
コスタはスナイパーライフルにリロードをしながら、心の中でこう思っていた。
こういう時のために、寒冷地仕様の弾丸を用意していてよかった。
コスタが放ったのは、自作した寒冷地用の弾丸であった。魔力を使用するが、魔力を込めると弾丸に使用されている素材が反応を起こし、水が沸騰する温度と同じ温度となる。それから短時間で一気に弾丸の熱は高くなり、次第に手で持つと大火傷となるくらいに熱くなる。使うのにかなり危険な弾丸だが、コスタは火傷を負う前に弾丸を込め、発砲した。発砲された後もその弾丸は熱を高めるのだ。その結果、ラブアが発したスラッシュミストも難なく突き抜けたのだ。
コスタが放った弾丸による傷、そしてカイトたちに袋叩きにされているラブアは、体内の魔力を徐々に高めて行った。
「何かするぞ、気を付けろ!」
サマリオの声を聞き、カイトたちは後ろに下がろうとした。しかし、その前にラブアの周りの地面が凍り、そこから氷の腕が作られた。
「うわ! 何だこれ!」
「それで私たちを捕まえるつもりよ!」
ラージュがカイトにこう言った直後、氷の手に拘束された。ケアノスやサマリオも逃げようとしたが、氷の手は素早く動き、二人を捕らえた。
「クソッ! あの野郎、まだこんな手を残していたのか!」
カイトは魔力を発し、氷の道を作ってラブアに襲い掛かろうとしたが、ラブアが放った氷の手はカイトが作った氷の道を破壊し、そのままカイトを捕らえた。
「フフフフフ……ハーハッハッハ! このまま俺を倒せると思うなよ、若造共が!」
ラブアは叫びながら、氷の手を操り、捕らえたカイトたちを地面に叩き落とした。
ちょーっとエッチな話になるんだけど聞いて。以前書いていた幼なじみと一緒に異世界転生と言う作品ですが、何回か修正しました。最初の修正理由は性行為をやっているような描写があるため。まぁ、やっている行為を細かく書いてはいなかったんですが、こいつら絶対やっただろと言う表現はしました。そんなことをやっていたら、上から直せと言われたので直しましたが。
で、前に某少年誌で連載していたマンガを読んでいたんですが、ギリギリの描写ですがやっているシーンがあります。少年誌なので、未成年も見る可能性があります。で、確かその主人公は未成年、ヒロインは二人いるんですが、一人は成人女性、もう一人は未成年でした。
俺が思ったのは、なろうの方は行為中のことは書いていないのに苦情され、マンガの方は普通に販売されるっつーことに疑問です。なろうの方がちょーっと厳しいんじゃないのってことです。その辺読者の皆さんがどう思うかは分かりません。考えていることはみんな同じではなく、一人一人の考えがあるので。
たまにはこう言った難しい話もするよ。この作品が面白いと思ったら、是非高評価、いいね、ブクマ、感想質問、レビューをお願いします。ちなみに俺は上記の過去があったから、サービスシーンをやる時は過激になりすぎないように気を付けています。




