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メリス&コスタVSゴマゴ


 コスタはスコープ越しでゴマゴの様子を見ていた。ゴマゴの攻撃方法は大きな腕から放たれる強烈な拳。その威力は船の床を貫くほどの威力がある。そして、攻撃の際に小さな火花が発するのを見たコスタは、攻撃の際に小さな爆発をさせて攻撃の速度を無理矢理上げているのだと察した。コスタは急いで端末を手にし、メリスに連絡をした。




 メリスはゴマゴの攻撃に苦戦していた。ゴマゴの攻撃を見て、自分があの攻撃を受けたら確実にやられると察したからだ。そんな中、コスタからの連絡が入った。


「メリス、奴の攻撃がどんなものか分かったわ」


「ただの早いパンチじゃないんですか?」


「戦いの中、お喋りをするとは余裕だなぁ!」


 ゴマゴは電話を始めたメリスに向かい、攻撃を仕掛けた。メリスはゴマゴの攻撃をかわし、話を続けた。


「あいつの攻撃は早いですが、そこに何か小細工でもあったんですか?」


「あいつは攻撃をするとき、腕の後ろの空間に小さな爆発を発して、その時の衝撃で攻撃速度を上げ

ているわ」


「じゃあ、攻撃をするときに多少の魔力を感じるかもしれませんね」


 メリスの言葉を聞き、コスタは返事をした。


「そうだね。私もすぐに援護できるかと言われたらそうじゃないから、メリス自身が頑張るしかないって状況もある。それを頼りに攻撃をかわして」


「分かりました。ありがとうございますコスタさん。それだけ分かれば戦えると思います。また、援護をお願いします」


 メリスはコスタとの話を終えた後、ゴマゴを睨んだ。


「話は終わったか。俺の攻撃が分かっとはいえ、それが勝利へつながるというわけじゃないぞ!」


 ゴマゴはそう言うと、両手の拳をぶつけ合った。その時、周りに火の粉が舞った。その時、魔力を感じたメリスは剣を持って身構えた。


「死ねぇぃ!」


 ゴマゴの叫びの直後、周囲に待った火の粉が激しく破裂した。メリスは瞬発的にバリアを張って爆発を防いだが、ゴマゴは爆発の勢いを利用して高く飛び上がった。


「攻撃はまだ終わっておらぬぞ!」


 と言って、ゴマゴはメリスに向かって拳を放とうとした。だが、そのタイミングを狙うかのようにコスタが放った弾丸がゴマゴの右目に命中した。


「グフゥ!」


 右目を撃たれたゴマゴはその場に落ち、右目を抑えた。


「グッ……あの距離から目を狙うとは……」


 ゴマゴは遠くの岩を見て、そこにコスタがいると察した。すぐにコスタを殺そうと考えたゴマゴだったが、目の前に剣を構えたメリスがいた。


「てあっ!」


 威勢のいい掛け声と共に、メリスは剣を振るった。ゴマゴの体は剣の刃が通らないほど硬い。そのことをメリスは知っているはずなのに、どうして剣を振るうのだろうとゴマゴは考えた。だが、メリスの剣はゴマゴの体に切り傷を与えた。


「むうっ!」


 左腕に剣の感触を感じたゴマゴは後ろに下がった。傷は浅かったが、微量の血が左腕から流れていた。


「魔力で剣の威力を上げたのか……」


 ゴマゴはメリスと岩の方にいるコスタを見て、にやりと笑った。


「お前たちを雑魚だと思っていた。詫びよう。お前たちは素晴らしい強敵だ!」


 そう言って、ゴマゴは魔力を解放した。メリスは魔力解放の時に発した衝撃波を受け、吹き飛びそうになった。その時、ゴマゴの魔力がとんでもなく強いことを把握した。


「こいつ……とんでもなく強い!」


「さて、まずは遠くにいる卑劣者を始末しようか!」


 ゴマゴは岩の方を見て、巨大な火の玉を作り、放り投げた。メリスは急いで火の玉を風の刃でかき消そうと考えたが、火の玉は物凄い速さで岩の方へ飛んで行った。




 コスタは飛んで来る火の玉を見て、急いでシーポリスの戦士たちの方を向いた。


「ここから逃げて! 早く!」


「う……うわぁぁぁぁぁぁぁ!」


 コスタの叫び声を聞き、飛んで来る火の玉の存在を知ったシーポリスの戦士たちは急いで岩から離れて近くの崖に避難した。それからすぐ、ゴマゴが放った火の玉はコスタたちがいた岩に命中し、大きな音を立てて爆発を起こした。崩れる岩を見て、シーポリスの戦士たちは逃げるのが遅かったら自分の体が木端微塵に吹き飛んでいたことを把握した。


「す……少しでも遅れてたら俺たちは……」


「あ……危なかった」


 安堵の息を吐く中、コスタはゴマゴの魔力を感じた。


「奴の攻撃は終わってない! まだ来るわ!」


 コスタの声を聞き、シーポリスの戦士たちは悲鳴を上げた。空を見ると、無数の火の玉が飛んで来ていることを把握した。


「嘘だ……あれで終わりじゃないのかよ……」


「敵がそう簡単に攻撃を止めるわけがないじゃない。来るわ!」


 コスタは急いでスナイパーライフルを構え、飛んで来る火の玉に銃口を向けて発砲した。弾丸を受けた火の玉は破裂したが、コスタは苦い顔をしていた。


「数が多すぎる……これじゃあ……」


 そう呟いた時、アサルトライフルを構えたシーポリスの戦士たちが横に並び、火の玉に向けて発砲した。


「コスタさんと同じように火の玉を狙い撃て!」


「とにかく撃て! 死にたくなければ撃ち続けろ!」


 アサルトライフルを乱射するシーポリスの戦士たちを見て、コスタは安堵の息を吐いた。しかし、飛んで来る火の玉の量は変わらなかった。


「このままじゃあまずい……一度逃げるわ!」


 その後、コスタとシーポリスの戦士たちは崖から避難した。




 ゴマゴがコスタたちに攻撃をする際、メリスは妨害するためにゴマゴに攻撃を行っていたが、魔力を解放したゴマゴは動じることもなく、コスタたちに向かって火の玉を発し続けていた。


「グッ! いい加減倒れなさい!」


 メリスが叫びながら剣を振り下ろしたが、鈍い金属音が響いた。メリスは剣を見て、さっきの音は剣が折れた音だと把握した。


「そんな……」


「魔力を込めた剣を振るっても、今の俺には通用しないぞ。魔力を解放して、攻撃力も防御力も倍増したのだからな!」


 ゴマゴはそう言ってメリスの腹に向かって右手の拳を放った。攻撃を受けたメリスは苦しそうな声を上げ、船を突き破って遠くへ吹き飛んだ。飛んで行くメリスを見て、ゴマゴは小さく呟いた。


「すまん船長、少しやりすぎた」


 その後、ゴマゴは殴り飛ばしたメリスの元へ飛んで行った。


 殴り飛ばされたメリスは近くの小島に移動し、傷の手当てをしていた。嗚咽と共に、口から血が流れた。


「まずい……もう一度この攻撃を受けたら……」


 メリスは乱れながらも呼吸をしながら体に刺さった木片を抜き、傷の手当てを行った。だが、そのタイミングでゴマゴが現れた。


「回復はさせぬぞ。ここがお前の死に場所だ」


 傷ついた状態かつ、コスタから離れた状況でゴマゴが現れた。この状況をどうやって打破するか、メリスは考えた。




 一方、シーポリスの署に残った戦士たちはカイトたちが戦い、捕らえたトリガミヤワー海賊団の団員やディスターソース、ゼニマーネを監視していた。牢屋からは、情報を漏らしたから殺されると何度も声が上がっていた。その声を聞いた戦士たちは、呆れながら耳を防いだ。


「はぁ。こんな状況で誰かが殺しに来るわけないだろう」


「俺たちシーポリスが厳重に見張っているんだ。そう簡単に来れるわけがないだろう」


 と、笑いながら話をしていた。そんな中、一人の青年が牢屋に入ってきた。戦士は青年の存在に気付き、槍を手にした。


「おい、誰だお前?」


「すみません。ここにいる人たちに用があって来たんです。通らせてください」


 青年の言葉を聞き、戦士はため息を吐いた。


「冗談か? それともこんな昼間から酒を飲んで、酔っぱらってここに来たのか?」


「ここはお前が来るところじゃないぞ。さっさと帰れ!」


 青年は笑いながら話すシーポリスを見て、ため息を吐いた。


「すみません……荒いことはしたくないんですが……」


 と言って、血に塗られた剣を手にした。


 今、モンハンライズサンブレイクをやっているんですが、使っている武器は双剣です。理由はスパスパ斬るのが快感と言う理由と、強いって言われているからです。遠距離武器も強いと言われているけど、俺は絶対に使わないと思う。遠距離武器を使うと楽になってつまらなくなるんだよ。実際、P2ndGで最初から弓を使ったら、あまり装備を変えずにサクサク進んでつまらなくなってねぇ。


 ゲーム大好きの作者が書くこの物語が面白いと思ったら、高評価、ブクマ、いいね、感想質問、レビューをお願いします。よろしくね!

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