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トリガミヤワー海賊団との大決戦!


 翌日、カイトたちはシーポリスと共にトリガミヤワー海賊団がいると思われる岩場の近くにいた。カイトは物陰に隠れながら、望遠鏡でトリガミヤワー海賊団の様子を見ていた。


「あいつら、俺たちの存在に気付いていないみたいだ」


「そのようだな」


 横にいたサマリオも望遠鏡を見て、カイトの言葉に返事をしていた。相手が油断している今なら移動ができる。そう考えたコスタや狙撃が得意なシーポリスの戦士は武器を構えた。


「それじゃあ私たちは隠れながら遠距離攻撃ができる場所に移動するね」


「ああ。分かった。頼むぞ、コスタ」


 サマリオの言葉を聞き、コスタたちは頷いて移動を始めた。その後、セアンは立ち上がって背伸びをした。


「さーてと、それじゃあ私たちも今のうちに移動しますか」


「そうだな。早く奴らを倒さないと」


 カイトがこう言った後、サマリオたちは立ち上がって移動を始めた。数分後、カイトたちはトリガミヤワー海賊団に気付かれることなく、岩場の上に到着することができた。ライアは居場所がばれないように上からトリガミヤワー海賊団の船を見て、相手の様子が変わっていないことを確かめた。


「あいつら、私たちが近くにいるってこと、分かってないみたい」


「じゃあ今から暴れる?」


 ラージュが大剣を持ってこう言ったが、サマリオは携帯を手にして連絡をしていた。


「ツリー。遠距離攻撃班は今どこにいる? うん。うん……待機場所に到着したか。今から私たちが奇襲を仕掛ける。それを合図と思って、攻撃を始めてくれ!」


 連絡を終えた後、サマリオは奇襲を始める合図をした。その合図を見た後、カイトたちは武器を持って岩場から飛び降りた。




 一方、トリガミヤワー海賊団の船の上では、船員たちが鼻歌を歌いながら掃除をしていた。


「いやー、いい天気だなー。こんな日は町に行って女を襲いたいぜ」


「そうだなー。今の俺たちには武器があるし、それを使えば町一つ簡単に壊せるから、脅せば女たちは俺たちの言うことを聞く。グヒヒヒヒ」


 下種な話をしている船員だが、別の船員が呆れたようにため息を吐き、こう言った。


「バカなことを言うな。武器は戦いのために使う。脅しのために使っても意味ないだろうが」


「お前は女とチョメチョメしたくねーのか?」


「今はそんな気分じゃない。いつ、敵が来るか分からない状態なのに」


「ケケケケケ。心配性だなお前は。こんな島の外れの地味な所にシーポリスが来るわけねーだろ」


 と言ったが、上からカイトたちが現れ、船員たちに襲い掛かった。


「うわあああ! シーポリスだ! ピラータ姉妹もいる!」


「クソッ! あの高い岩場から落ちて現れるとは思ってなかった! おい、船長や他の連中に報告しろ!」


 現れたカイトたちに動揺した船員は、気を取り直して武器を持ち、カイトたちに襲い掛かった。カイトはセアンと背中合わせになり、周囲を見回していた。


「結構敵の数が多いね」


「一発の攻撃で多くの敵を倒せたらいいんだけど……」


「そうだね。それなら結構楽になるけど……あまり雑魚に力を使わないでおこう。まだ強い奴がいるよ」


 と、セアンは下を見てこう言った。カイトはまだ強い奴がいると思い、冷や汗をかいた。そんな中、三人の船員がカイトに向かって、剣を振り上げて襲い掛かった。


「隙ありだぜ小僧!」


「このまま斬り殺してやるぜ!」


「セアンと一緒にあの世へ逝きな!」


 声を聞いてカイトは襲い掛かった三人組の方を向き、素早く刀を振るった。斬撃を受けた三人組は悲鳴を上げながら海の方へ吹き飛んだ。その動きを見たケアノスは、カイトに近付いてこう言った。


「海へぶっ飛ばしてもいいけど、体力がある状態なら泳いでこっちに来るわ。倒すなら、船の上で倒した方がいいわ」


 ケアノスの言葉を聞き、そうだなとカイトは思った。しばらく戦っていると、一部の船員が悲鳴を上げながら宙を舞っていた。一体、誰が敵を吹き飛ばしているのかと気になったカイトは周囲を見回した。すると、ラージュが笑いながら大剣を振り回していた。


「あはは! ねぇねぇ? この程度なの? もう少し強い奴かと思ったけど、気が抜けちゃったわ!」


「ギャアアアア! 本当に気が抜けているの?」


「た……助けて! 殺される!」


 ラージュの恐ろしさを目の当たりにした船員たちは、ラージュから逃げ出した。だが、ラージュより弱い敵を狙って攻撃をしようとしたが、その相手がライアだった。


「こいつならやれそうだ! ぶった切ってやれ!」


「ははははは! 血祭りにあげてやるぞ!」


「誰が血祭りになるって?」


 ライアは振り返って船員の方を見た。弱いと思った相手がライアだと察した船員は逃げようとしたが、ライアは素早く船員に攻撃を仕掛けた。


「血祭りになったと思うけど、命だけは助けてあげるよ」


 ライアの攻撃を受けて、上に舞い上がった船員を見てライアは呟いた。ケアノスはライアとラージュが暴れているのを見て、ため息を吐いていた。


「はぁ。あれだけ暴れると後でばてるのに」


 そう呟くと、船員の一部がケアノスを狙って攻撃を仕掛けてきた。メリスはケアノスに気を付けてと言おうとしたが、その前に敵の存在を察したケアノスが攻撃を仕掛けた。


「グハッ……気配を殺して接近したのに……」


「ど……どうして俺たちの存在が……」


「殺気でばれるのよ。それと、足音がうるさい」


 ケアノスはレイピアの刃を拭きながら、倒れる船員にこう言った。メリスが驚く中、ケアノスはメリスにこう言った。


「敵がいるわよ」


「なっ!」


 メリスは後ろを振り返り、襲い掛かって来た敵に反撃を仕掛けた。斬られた敵は悲鳴を上げながら倒れた。


「あ……危なかった」


 安堵の息を吐きながら、メリスはケアノスに礼の言葉を言おうとした。だが、ケアノスは別の敵と戦い始めていた。


 セアンとカイトが協力して敵を倒す中、サマリオが近付いた。


「まだ強い奴と遭遇していないようだな」


「ええ。どうして仲間が戦っているのに出てこないのか分からないです」


 カイトの言葉を聞き、サマリオは考えるような声を上げた。


「船員を使って私たちの戦力を削ぐつもりなのだろう。敵の数が減り次第、船の中に入ろう」


「サマリオの案に賛成。雑魚を倒して早くボスを倒そう」


 セアンがこう言った後、話を聞いていた船員が襲い掛かった。


「誰が雑魚だ!」


「お前たちは雑魚に殺される運命なんだよ!」


 そう言って襲い掛かったが、遠距離攻撃班の援護攻撃が船員に命中した。それを見た船員は、遠くの岩場の影を見た。


「クソッたれ! 岩場の陰に遠距離攻撃する奴がいる! 援護のつもりか!」


「狙撃手はそいつらを殺せ! ゼニマーネから奪った改造ライフルがあるだろう!」


「そうだ! 作戦変更、後ろに下がって改造ライフルで攻撃するぞ!」


 船員は後ろに下がり、ゼニマーネから奪った改造ライフルを手にして攻撃しようとしたのだが、再び遠距離攻撃班が攻撃を仕掛け、改造ライフルを破壊してしまった。


「ウワッ! また攻撃を仕掛けてきた!」


「このせいでライフルがイカれた!」


「チクショウ! もう手がないぞ!」


 攻撃の手を失った船員は、諦めて項垂れた。一部の者は、逃げるために海に飛び込んだ。しかし、海に生息する危険なモンスターや鮫が飛び込んだ船員を食べてしまった。カイトは奇襲がうまく行ったと思いながら、降参する姿勢を見せる船員を見て、最初の戦いは終わったと思った。


「とりあえず最初の流れはよかったな。これから船の中に行くのか?」


 カイトは横にいるセアンにこう聞くと、セアンは考えながらこう言った。


「そうだね。とりあえず雑魚は片付いたし、これから派手に……」


「よくも仲間をやってくれたな」


 いきなり声が響いた。それと同時に、船の扉から強い魔力を感じたため、カイトは急いで刀を構えた。


 更新するときはツイッターもといXで報告しますが、有料化した時はアカウントを消そうと思います。イーロン・マスクはボットやヘイトスピーチに対抗するために有料化すると言っていたけど、俺は無駄な行為だと思う。一部の輩は金を払ってもヘイトスピーチやボットを作るだろうと思っているから。


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