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タカイハの急襲!


 ゼニマーネは今の自分の状況を最悪だと思っていた。金のためにブラッディクローとの関りがある海賊団、トリガミヤワーと取引をし、それで得た金で豪遊しようと計画をしていたのだ。しかし、その計画は消えてしまった。


「クソ。どうして俺がこんな目に合わなければならないのだ」


 と、ゼニマーネは文句を言っていた。その時、ゼニマーネはタカイハが自分に向けて何かを構えている光景を見つけた。


「おい! あれは誰だ!」


 何かを見つけたゼニマーネの声を聞き、周囲にいた門番がタカイハに気付き、声をかけた。


「お前は誰だ! シーポリスの者ではないな!」


「怪しい奴を見つけた。すぐに確保しろ!」


 シーポリスが騒ぎ始めたため、タカイハは舌打ちをして牢屋から去った。だが、目の前には無数のシーポリスの戦士たちがいた。


「いたぞ、あいつだ!」


「何者か知らないが、とにかく捕まえろ!」


「大人しくしろ、我々の言うことを聞け!」


 襲い来るシーポリスの戦士たちを見て、タカイハは舌打ちをして呟いた。


「誰がテメーらの言うことなんて聞くかっつーの!」


 タカイハは魔力を開放し、剣を構えた。タカイハから魔力を感じた戦士たちは、武器を構えた。


「魔力を感じたぞ、何をするつもりか分からんが、守りを固めろ!」


「相手はたかが一人、突っ込んで倒せばいいと思いますが」


「相手の力量が分からない状況で突っ込む選択はない。下手をしたら、殺されるぞ!」


 戦士たちがこう会話をすると、タカイハは水の刃を発して攻撃を仕掛けた。前にいる戦士たちは盾を構え、タカイハが発した水の刃から身を守った。


「水の刃か。ということは、奴は水の魔力を使う」


「水の刃の形が崩れたが注意しろ! 水しぶきを操って何かをする可能性が高い!」


 戦士たちの会話を聞き、タカイハは口笛を吹いた。


「経験豊富だねぇ。俺の考えが読めるのかよ。ま、考えが読めても、こいつは防げない!」


 タカイハは水しぶきを操り、戦士たちの口の中に移動させた。戦士たちは何かされるだろうと思って口を塞いだが、それを見たタカイハは人をバカにするような笑みを見せた。


「バカだなテメーら。口がダメでも、鼻の穴があるじゃねーか」


 そう言って、タカイハは戦士たちの鼻の穴から水しぶきを入れた。動揺した戦士たちだったが、その瞬間に彼らの体は破裂した。周囲に血肉が舞う中、タカイハは笑いながらこう言った。


「小さな水滴でも、上手く扱えば爆弾のように破裂させることができるんだよ。ま、あの世に逝っちまったんだから、俺の言葉が役立たず共に聞こえたかどーかは知らねーがな!」


 そう言って、血肉を魔力の水で払いのけた後、タカイハは周囲を見回して再びゼニマーネを殺すために牢屋へ向かおうとした。しかし、その周囲を別の戦士たちが囲んでいた。


「よくも我らの仲間を!」


「お前だけは絶対に許せない!」


「ここで覚悟を決めるんだな!」


 タカイハを睨みながら、戦士たちは次々とこう言った。タカイハはため息を吐き、戦士たちにこう言った。


「バッカだなーお前ら。役立たずがいくら束になって俺にかかってこようと、所詮は役立たず。俺に敵うわけねーだろバーカ!」


「我らシーポリスを侮辱するつもりか!」


「そうだよー。バーカバーカアーホアーホ、役立たずの集団で税金ドロボーのクソヤロー。人には厳しく自分たちには優しい。身内の不祥事は全力でごまかす無能集団! 全員まとめて天罰落ちて死んじまえ!」


「貴様ぁ! 我々シーポリスを愚弄したら、どうなるか思い知らせてやる!」


 タカイハの挑発を聞き、顔を真っ赤にしながら戦士たちは一斉にタカイハに襲い掛かった。タカイハは目の前から迫る斬撃をかわし、持っていた剣で目の前の戦士の腹を貫いた。


「お前、今から死ぬからこの剣いらねーだろ。貰っとくぜ」


 と言って、腹を貫いた戦士から剣を奪い、その剣で後ろにいた戦士の首を貫いた。この攻撃の後、タカイハは両手に剣を持って回転し、周囲の戦士たちに攻撃をした。口を貫かれた戦士はこの攻撃で首が落ち、別の戦士も深い切り傷を負い、その場に倒れた。その後、タカイハは倒れている戦士にとどめの一撃を与えながら、周囲を見回した。


「おい役立たず共。さっきの威勢はどうしたんだ? 仲間が秒で殺されておしっこでもちびっちゃったんですか~? それならおトイレに行ってきてもいいんでちゅよ~?」


 戦意を失った戦士たちを見て、タカイハは再び挑発をした。その挑発を聞いた戦士たちは、怒りを見せた。


「貴様はここで処分する! 覚悟しろ!」


「全員、一斉に奴に襲い掛かれ!」


 号令の後、戦士たちはタカイハに迫った。タカイハは戦士たちの攻撃をかわしつつ、笑いながらこう言った。


「元気があっていいねぇ! でもさ、元気があっても強さがなければ俺を殺すことはできねーっての! それにさ、あんたらの方が数は多いけど、数が多いことのデメリットってのを考えてねーだろ!」


 笑いながらタカイハはこう言ったが、その言葉は怒りで我を忘れている戦士たちには届かんかあった。


「アハハハハハハ! 呆れたねぇ! これが海の守護者、シーポリスってわけかい! じゃあ特別に教えてやる、数が多いことのデメリットってのを! あの世へ逝ってもちゃーんと覚えてろよ!」


 タカイハはそう言って、近くにいた戦士の腹を殴り、無防備にさせた。そして、迫ってきた斬撃を無防備にさせた戦士を盾にして防いだ。


「なぁっ! しまった!」


 仲間を斬ったことで動揺した戦士は、大きな隙を見せてしまった。タカイハは盾にした戦士を剣で貫き、そのまま動揺した戦士の腹を貫いた。


「デメリットその一。弱い奴は捕まって盾にされやすい」


 盾にした戦士を蹴り飛ばし、タカイハは後ろを見ると、三人の戦士が同時に剣を振り上げていた。


「デメリットその二。数が多いことで人が密集し、狭くなる」


 タカイハがそう言った後、三人の戦士の武器が宙でぶつかり、三人の戦士は態勢を崩した。その隙にタカイハは周囲に落ちていた剣を拾い、それで三人の戦士の頭を切り落とした。


「貴様! よくも!」


「覚悟しろ!」


 タカイハの前後から戦士が剣を持って襲い掛かった。それを見たタカイハはにやりと笑い、ジャンプして攻撃をかわした。


「デメリットその三。同士討ちが起こる可能性が高くなる」


 タカイハがジャンプして攻撃をかわすことを予想できなかった二人の戦士は、そのまま勢いを落とすことができず、互いの剣で互いの体を貫いてしまった。タカイハは着地したと同時に、二人の戦士に水しぶきを発し、破裂させて二人の戦士の体を粉々にしてしまった。


「さて、まだやるか? 役立たずのワンちゃん共?」


 勝ち誇ったかのような笑みで、タカイハは戦士たちにこう言った。その時、強い魔力を感じた。


「誰だ? この魔力は?」


「私だよッ!」


 そう言いながら、セアンが飛び蹴りを放ってタカイハに襲い掛かった。その勢いでタカイハは壁を突き抜き、外に飛び出た。


「ガハァッ! テメーはピラータ姉妹のセアン! トリガミヤワーの連中とやりあって怪我したって聞いたけど!」


「秒で治ったよ、あんな怪我! それよりあんたは何者? シーポリスの事務所で好き勝手暴れて!」


 仁王立ちしたセアンがこう聞くと、タカイハは唾を地面に吐き出し、笑いながらこう言った。


「俺か? 俺はディスターソースのタカイハ! 取引をしくじったゼニマーネの野郎をぶっ殺しに来たんだが……予定変更だ。まずはお前をぶっ殺す!」


 と言って、タカイハは魔力を開放した。




 ジョンキーの喫茶店で、オロスはコーヒーを飲んでいた。その時、タカイハの魔力を感じてため息を吐いた。


「あのバカ。仕事を失敗したな」


 そう呟くと、コーヒーを飲み干し、代金を支払ってタカイハの方へ向かった。


「あのバカ……いつもいつも派手に仕事を行う。ディスターソースということを忘れているのか……」


 と、オロスは文句を呟きながら屋根から屋根へ飛び移るように移動していた。


 最近、やたらと新型ニンテンドースイッチの話を耳にします。もし、今のスイッチより機能性が増すならヒットマンシリーズやバイオRE4とか、ガンダムエクバ、ソウルキャリバーとか移植してほしい。マジでお願いします。


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