変夏とエピローグのプロローグ
今日文字数少ないけど昨日の多いから許してください;w;
キリがいいところでキリたかったのです;w;w;;w
深夜一時過ぎ、夏休みだからこそ起きている時間。この一人だけの時間を噛み締めるように俺はベッドの上でスマホのスクロールに集中していた。
先程まで読んでいた青春ラブコメ物七巻のラノベは終盤のページを開かれないまま表紙を天井に向けて枕元に置かれている。
普段は教室で笠木ウォッチングを日課としていた俺だったが、夏休みに入ってからは笠木ウォッチング不足どころではなく笠木欠乏症となっていた。
しかし、世界中の名医が俺を助けようとしても無力でしかない、この病の名称は【恋慕】なのだ。
恐らくほとんどの人類が思春期に発症する病気であり、治療方の確立はされていないし特効薬は恋の成熟のみであろう。
そんな暴れだす俺の病への対処法の一つが、グループチャットで笠木に関する発言を漁る事だ。普段は陽キャに背を向ける陰キャの俺だが、この時ばかりは陽キャのおこぼれを貰うかのように感謝を捧げる。
陽キャの特徴は、トレンドに敏感である事だ。今ならばイン〇タやTi〇Tokみたいな訳の分からない名称のアプリやサービス、厳密に言えば写真や動画である。
たまに投稿されるキョロ充の高橋のイン〇タにアップロードされる写真や動画には笠木が写っている事もある、ゴミクズで良いところなど一つも無いような男でも役に立つ部分はあるのだと認識を改めた。
俺が見ているのは昨日行われた陽キャ代表の田辺が主催のクラスイベントでの写真である。余談ではあるが、もちろん俺は誘われていないし参加すらしていない。
笠木は写真に慣れていないのか顔を隠すように照れている表情をしている。
写真の後方で半分ほど藤木田の顔が写っているのが目に付く。誰かフォトショでコイツの顔消してくれ。視界に入って笠木に集中出来ない。
そして日課を行うようにグループラインに映る笠木の写真を保存しようとしたところで俺の指は時間が静止したかのように動かなくなる。
この日を持って俺の夏休み中の日課は終了するのである。
いや……今日じゃない、あの日に終了していたのだ、気付かない振りをしていただけだ。
無意味なルーチンワーク紛いの行動をしていただけだ。
俺はグループチャットを離れ写真を保存してあるフォルダをタップして一人で更新し続けた慈しんだ思い出を一つ一つ確認して破壊する。
切り替えろ、木立純一。
陰キャのお前は今日報われる、大丈夫だ。
大丈夫だから……。
最後まで見ていただきありがとうございました!;w;
今日は文字数が普段の0.5字くらいですが、ここで終わりです;w;




