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大変長らくお待たせしました。
「そう、それでね。私、ステファンに話さなきゃと思ったの。」
「なんだ?」
「私、前からね、ステファンのこと好きだったんだって気付けた。花輪のおかげだよ。この前まで、私はその事に気づけていなかった。」
「そうなんだ。」
「ねぇ、ステファン。私ね、偽物の笑顔を引っ付けて貴方の隣に立つことが好きみたいなのよ。だから今まで通り側に居たいの。」
……カトレア様に言われて気付いた。私はステファンの隣に居たい。隣で外に向けて猫を被っていると自分の居場所にいる気がして、ほっとした。
「アナベル、それはつまり今までみたいにしていたいってこと?」
「んー。そうね。でもね、今までの関係も好きだけど、それが続くと確約されていなかったのが不安だったのよ。」
「それなら大丈夫だ。その確約が今日なされた。」
「そうね。」
アナベルは自分に言い聞かせるようにしてそれを呟くと、じっと膝の上に置いた自分の指を見ました。
ステファンはそっとその手を取ると両手で包むように握りしめると、
「ねぇ、アナベル。僕はあの時、君を幸せにすると誓ったね。今、もう一度言おう。僕はアナベルを幸せにする。僕の隣に立つことが君の幸せだと言うのならば、僕はずっと君に隣に立って一緒にいて欲しい。」
「じゃ、そうさせてもらうわ。」
「ねぇ、またアナって呼んでいい?」
「もちろんよ。」
「多分だけど、僕もアナが隣に立ってくれていた方が落ち着けるんだと思う。だからお互い様だね。僕もそれを望んでいる。」
「私はステファンのお嫁さんよ。一緒にいて当然よ。許嫁はお嫁さんの第一候補なんだからある意味当たり前だけどね。」
「なんだかんだで僕達は両思いだった訳か。」
「ええ、そうね。」
部屋は二人の笑い声に包まれた。
投稿まで時間がかかり申し訳ありませんでした。そして、そろそろ最終回にできたらいいなー、と思っています。




