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4-2

ついに来た回想回。

一面のシロツメクサは印象に残っている。


夏には芝生で青々とする王宮の庭の一画に、シロツメクサの種が蒔かれ、その年の春はシロツメクサが咲き誇った。


提案したのは王妃で、花畑の中を彼女は息子達と散歩した。ステファンはその一人だった。



その数日後、彼は王宮に来た許嫁にその景色を自慢したいと思った。彼は彼女の手をとって、駆け出した。


シロツメクサの中で二人は花輪を作った。


作り方を知っていたのはアナベルだった。器用なステファンはすぐにコツを掴んだ。


ねぇ、アナ?アナは将来の僕のお嫁さんなんだよね?昨日家庭教師が言っていたよ。


ステファンが言った。彼はアナベルが恥ずかしがっていた理由を家庭教師に聞いたのだ。


そうとも限らないらしいよ。私は許嫁であって婚約者じゃないから。


アナベルが答えた。


ふーん、そうなんだ。


ステファンはその頃はまだ許嫁のシステムをよくわかっていなかった。でも、アナベルが必ずしもお嫁さんになるとは限らないということはわかった。


でも、アナ。僕はアナにお嫁さんになって欲しいな。アナのことが好きだもの。アナは?


少年は無邪気に問いかけた。


いいよ。私もステファンこと好きだもの。


少女は頬を薄紅色に染めて答えた。


じゃあ、約束だね。アナは僕のお嫁さんだ。


ねぇ知っている?シロツメクサの花言葉は約束なんだって。


ぴったりだね。


少年は自分が作った花輪をそっと少女の頭の上にのせた。


このシロツメクサに僕は誓う。アナを僕のお嫁さんにすること。そして幸せになることを。


少女は自分が作った花輪をそっと少年の頭の上にのせた。


このシロツメクサに私は誓う。ステファンのお嫁さんになること。そして幸せになることを。


二人はニッコリ笑いあって、手をつないで大人達の所に戻っていった。だからその約束は二人の秘密になった。


少女はその花輪を壊したくないと思った。だから大切なものを入れる鞄に入れて、自分が捲ったカーペットのさらに下の床下にしまうことにした。

いつにもまして短いのです。そして語り口をいつもと変えてみました。

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