はち
男性は私のところに戻ってきてくれた。
嬉しくて嬉しくて、物凄い泣いて物凄い力で男性を抱き締めた。
男性は昔パパの親友だった人だった。
赤ちゃんの私のことをすごくすごく可愛がってくれていたみたいだ。
物心つく前に会ったことがあったから夢に出てきたのだろう。
私はその時から男性のことが好きで、その時からずっと頭に存在し続けているのかもしれない。
突然男性との連絡を断ち、男性に何も言わずに引っ越したパパを許せない。
パパのせいで男性は恋が出来なくなり、ずっと恋人を作れなかったのかと思うと申し訳ない。
男性が初めて会った私の突然の告白を受け入れたことは不思議だが、本当に感謝している。
パパの過去なんて何も知らなかった。
音信不通の理由はお金関係だと思うが、親友だと思っていた人に見捨てられる気持ちをパパは何も分かっていない。
パパは男性のことを何も分かっていない。
パパは男性のことを口に出したことさえなかった。
パパなんて大嫌い。男性を苦しめるなんて最低だ。
男性がパパとのことを正直に話してくれたので私も言いたいことを言おうと思う。
夢愛って呼んでほしいし、もういなくならないで欲しいし、パパは嫌いだけどパパとまた会って仲良くなって欲しい。
そしてずっと男性と一緒に過ごしてもっと夢をみていたい、もっと“夢みたい”