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ろく

男性と過ごす毎日は幸せの絶頂そのものだった。


パパとママは離ればなれになってしまったけど、私たちが離ればなれになることは頭になかった。


幸せなことしか起きない夢の中のように現実も進んでいく気でいた。


でも、男性が出てくる夢はぱたりと止んだ。


そして、夢からいなくなった男性は現実からもいなくなった。


ベタベタしすぎたから?それとも私がワガママだったから?


10年間の片想いが花を咲かせ、刹那に散っていった。


男性は夢でも現実でも私にさよならの一言さえ言わなかった。


ママは愛ちゃん、パパは夢ちゃんと名付けたかったらしく、両親はそれぞれ、その名前でいつも私を呼んでいた。


男性には夢でパパと同じ名前で呼ばれていたが、ずっと夢愛と呼ばれるのが夢だった。


でも、名字やあだ名でさえも呼ばれず、男性はどこかへ消えてしまった。


私は男性の突然の音信不通により、一瞬で現実に引き戻された。


儚さはまるで“夢みたい”

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