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ごお
今付き合っている女性がずっと誰かに似ている気がしていた。懐かしいような、どこかで会ったことのあるような、そういう感覚に包まれていた。
そして今、似ている誰かというのが頭の中に浮かんできた。思い出した。雰囲気、和やかさ、笑顔などがその人にそっくりだった。それは僕が幼稚園の時から知っている一番の親友の娘の夢ちゃん。
僕が22歳の時にその親友とは突然音信不通になった。それから一度も会えていない。そこから18年間、人と深く関わることが嫌になった。誰も好きになれなくなった。
娘の夢ちゃんのことは大好きで当時2歳くらいだったが、よく覚えている。でも今付き合っている女性の名前は夢愛。夢という字は入っているが、その夢ちゃんとは別人だろう。でも可能性はゼロではない。
付き合っている女性の笑顔は、音信不通になった親友の娘の“夢みたい”