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にい

10年前から夢には、ある男性が頻繁に登場する。


喋ったことも会ったこともこの目で見たこともない見知らぬ男性。


頭の中で作り上げた頭の中だけに存在する架空の人物だと思い、10年という月日を過ごしてきた。


その男性とデートをした。会話をした。一緒に笑った。憧れた。恋をした。もちろん、夢の中だけで。


10歳の私にとっての初恋だった。実ることのない恋を20歳の今まで続けてきた。


片想いという言葉を頭の中だけの男性に使っていいのかは分からないが、10年間の片想いだった。


でも、男性は存在していた。


男性はアルバイトをしているドラッグストアにお客様として現れた。


その男性は夢の中の男性よりも年齢を重ねているが、遜色のない姿をしていた。


俯く姿も控えめな印象も仕草も全く同じで頭の中の男性そのものだった。


私の中には今までに無いほどの嬉しさが込み上げてきた。


私に笑いかける男性の笑い方は、10年間ずっと見てきたあの“夢みたい”

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