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歯車の事象  作者: 有栖18
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生徒会長の事情 後編

以外と長くなったかな。できたら感想とか欲しいです。

何故だろう、僕は副会長が告白されているタイミングによくでくわしてしまう。何でこうなったんだろうか。

朝にまで遡ってみる。




奏島さんと一緒に登校して学校に着いた。今日も朝から生徒会の校内見廻りがある。あぁ、怠い。

そんなことは仮面のしたに隠して二人で生徒会室に入る。

「今日も仲良く登校かい?おあついねぇお二人さんよぉ。」

「はぁー...何度言えば分かるんだ。そんなこと言ったら奏島さんに失礼だろ!」

このいかにもチャラくて頭のゆるそうなこいつは、我らが生徒会の会計、鳥頭(うず) 泰洋(やすひろ)

金勘定だけは得意、こいつの収支報告書は先生にも絶賛されている。人は見かけによらないな。

「奏島、お前まだこれなのか。」

「言わないで、分かってるから。」

「ん?何の話だ?」

「奏島さんの、恋愛について「喋るなって言ったよね♪」なんでもないです。」

「会長、進まないので早くお願いします。」

「すまない坂口さん、じゃあ朝のミーティングを始めようか。」

この学校の生徒会は6人で構成されていて、生徒会長である僕と副会長の奏島さん、会計の鳥頭、書記の田中さん、総務の川上さん、そして風紀の坂口さんだ。田中さんと川上さんはまだ2年生で他は全員3年だ。

「今日は朝の見廻りがあるので分担しながらいこう。」

この学校は校舎が北館、南館、クラブ棟がある。北館には1階に職員室、事務室、保健室など、2階には1年生の教室、3階は2年、4階は3年となっている。南館には音楽室などの教室が集められていてクラブ棟には、もちろん各クラブ主に運動部の部室がある。僕らが見廻りをするのは北館だけで1階を除く全ての階に2人ずつと決めている。

「今日の割り振りは、そうだな、泰洋、一緒に行くか?」

「おー....っと俺は田中ちゃんと廻るわ。奏島、そんなに俺を睨むなよ。」

「睨んでないし!」

本当に2人は仲がいいな。

「会長には悪いけどちょっと1年生に良い先輩アピールしてくるよ。」

「先輩それを言っちゃダメじゃないですか!?」

「田中ちゃんはわかってないなー。じゃ、先に行くよ。」

「私は川上さんと行こうか。では2年の教室を行かせてもらおう。会長と副会長は2人で3年を廻ってくれ。」

「了解。頼んだよ。じゃあ奏島さん行こうか。」

「う、うん。」





奏島さんはまた僕と一緒だ何か申し訳ないな。






3年の教室は比較的静かで落ち着きある雰囲気がある。流石最高学年といったところだ。校内の備品のチェックをしながら2人で歩く。

「すまないな、また僕と一緒だなんてあまり良くないだろう?」

「そんなことないよ。会長と一緒はまぁ、その、うれ「会長~!ちょっといいか?」。」

「奏島さん、呼ばれたので行ってくるよ。後は任せるね。他の階で何かもしあったら後で教えてくれ。それじゃあよろしく。」





「本当に間が悪いなぁ...絶対会長聞こえてないよね。残念...」






奏島さんは、何と言ってたのだろうか。呼ばれてしまって最後が聞こえなかったな。まぁいいか。



さっき僕を呼んだのは水泳部の顧問小山先生だ。

「先生、どうかしましたか?」

「今回のプール掃除の件なんだけど、いつもはうちの部員がやってるだろ?でも、今回水泳部の合同練習がプール掃除の予定日と被ってしまってな、できたら生徒会でやってくれたらと思うんだが。」

うーわ。

これ押し付けられたやつだ。断るにも断れないし仕方ないか。

「ええ、分かりました。こちらでなんとかしておきます。」

「ごめんな、こんなこと頼んじまって。」

思ってもないことをよく言うよ。そんなことは仮面に隠して人当たりの良い顔で承諾した。




本当めんどくさい。




僕はその足で教室に行き鳥頭から生徒会室に置いたままだったカバンを受け取り授業を受けた。

授業は、あっという間に終わり放課後になった。僕はプール掃除の件について生徒会のメンバーに伝えるべく生徒会室に向かった。奏島さん以外は全員揃っていたので先に伝えた。



で、今。坂口さんから南館裏にいると聞いて来てみたのだけれど。

出るに出られん。はぁ仕方ない待つか。




「奏島さん、呼び出してごめんね。」

「あー、うん。それで用事って?」

「奏島さん、俺と付き合わない?」

はい?何故こいつは疑問形で話してるんだ?

「ごめんね、私好きな人いるから付き合えないかな。」

へ~、好きな人いるのか、誰だろう?

「そんなのどーでもいいじゃん。俺と付き合おうよ。絶対に俺らお似合いだから。」

どこから来るんだその自信は。こいつカスだな。

「え~っとやっぱり遠慮しとくね。後、私これから用が有るからこれで。」

「オッケー貰えるまで行かせないよ。」

うっわーこいつヤバい。仕方ない助けてあげるか。これじゃあいくらなんでも奏島さんが可哀想だ。

「少し邪魔するよ。奏島さん、今から生徒会室でミーティングするから来てほしいんだけれど、いいかな?」

「はぁ?邪魔すんなし。とっとと失せろ。」

「僕としては君が邪魔だよ。それでも奏島さんを引き留めると言うのなら、○○さん、△△さん、××さんをここに呼ぶけどいいかい?」

*プライバシーの都合上名前は伏せてます。

「は、え、何で?」

「君が3股してることくらい僕は知ってるよ。何たって会長だからね。」

「きょ、今日は帰るわ、そ、それじゃあ。」

ふむ、以外と意気地のないやつだな。3股野郎のくせに。

「会長、ありがとう。なんかしつこくてね、うまいこと逃げられなかった。っていうかそれより何であんなこと知ってるの?」

「さっきも言ったじゃないか、会長だから、さ。」

その流れで奏島さんに連絡事項を伝えて今日は学校を後にした。

この仮面は疲れるが面白いこともある。

会長は敢えて名前伏せてます。

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