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エピローグ

 地下街跡から戻ったその日は、組合に依頼達成の報告と地下での出来事を報告してすぐに帰った。勿論、報酬にはおまけをしてもらう。しかし、おまけして貰っても割に合わなかった。


 後日、聞いた話では《火鼠》が居た扉から地下通路に繋がっていて、鼠達はそこから出入りしていたようだ。長い間放棄されていて、地下街跡の詳細を誰も知らなかったらしい。


 家に帰りボロボロになった姿を見た秋が取り乱し、寝るまでずっと付き添ってきたのは色んな意味で大変だった。

 しかし、一番深刻だったのが髪の毛で結構な範囲で焦げていた。流石にポーションでは元に戻らないようだ。美奈には『私の髪は貴方の命より大事よ!』と、散々文句を言われた。

 それから、防具用の服が使い物にならなくなった。お気に入りだったのに、修復も出来そうにない。ただ、防具に関してはあてがあった。《火鼠》から魔石と歯と毛皮が取れたが、この毛皮が防具の素材として使えるらしい。しかも、結構なレア素材だ。いい機会なので装備を一新しようと思う。まあ、一新すると懐具合が怪しくなってくるわけですが。


 そういえば、地下街跡の一件でレベルが上がっていた。

 ここ数日はお金を稼ぐために納品依頼を中心に受けているけど、依頼のランクも上がったので多少は効率が良くなっている。


「さあ、今日も稼ぎましょうか」

「何か儲かる依頼でもあると良いけどね」

「そう都合よく無いでしょ」


『書庫に行くのも忘れないでよ』

『分かってるって』


 そして、今日も朝から依頼を受け街の外に出かけて行く。冒険者生活も悪く無いと感じながら。


第二章 改訂版投稿時に第一章 旧版を削除予定です。

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