新たなる真実⑴
小説6 生変次元っ!!檻裏魔ッ!!
「魔力、そのまま半分使わせてもらうわね、」
吸い取られるような……意識が体から離れていくような気がした。
「ん?」
俺は、大理石の冷たい床から起き上がった。
(ここは?)
広い部屋を見渡し、頭の中を整理する。
「俺は、パーティを作るために…」
!?
「キャロルさんの子供として新しい人生を…!?キャロルさ…ん?」
近くにあるアンティーク調の家具の下に、音を立てて動いているものが見えた。
「うっくぅ…、ぅ…」
あれ?あのスーツはもしかして…、
「キャロルさん!どうして??…キャロルさんの負担は半々になるはずじゃっ!?なんで?俺…疲れがないんです?」
キャロルさんはうつむいたまま何も話そうとしない。
白い壁に掛かる高そうなアンティークのボンボン時計は カカカッ と音を立てながら針を進める。
「…あのね…、」
キャロルさんは、沈黙が続く気まずい時にやっと口を開いた。
「私…、あの時 魔力を使っていなくても、死んでたんだ。寿命みたいなものでね…そのためにも、次世代土地神を急いで見つける必要があったんだ…、心配かけたくなかったから………言えなかったんだけど、」
その話を聞いて、喉が詰まったような感覚に襲われた。うまく言葉が出なくて…、出たとしても、なんと声をかけたらいいのか…、
「…そんな、嘘でしょ?」
やっと出てきた言葉はコレだった。
とても信じられないし、信じたくない。
「ぅっ…、ほんと…だ…ょ」
グタッ!!
「キャロルさん!キャロルさっ!」
ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ
突然、城が崩れ、聞き覚えのある声がした。
「ふーん(・ε・`)マジュちゃんがここにいることは知ってたけど、検体No.2と接触していたとはなぁ……、フフフ♡」
この声ッ!!
「お前はっ…!?」