表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/7

愛乙音・フロマ・ジュ 誕生

プロローグ


嗚呼・・【死ぬ】時ってこんなあっけないんだ・・・・

僕は、炎天下、熱いコンクリートの上に横になっていた・・

苦しいのは一瞬だけ・・今は、何も感じない・・


僕は、本当に死ぬのだろうか・・・

死んだ後の世界ってどんなものなのだろうか・・・・


意識がもうろうとしている中、僕はこんな【酷くどうでもいいこと】を考えていた


プロローグ終わり



第1章 出会い


ん!?


『なんか、背中がくすぐったい・・?』

僕は、芝生の上に寝ていた、

『ここは 何処??天国?』

なんか想像してたのと違う感じ・・

僕、本当に死んだんだ・・


『やっとお目覚めになられたか7代目』


右から声が聞こえた・・

『誰?』

僕は、気になって右を向いてみた・・

『おっ・・おじいさん!?』

そう、目の前には、優しい顔立ちのおじいさんが座っていたのだ・・

『後でわかりますよ、さぁ・・いきましょう』

おじいさんは、そう言ってニコッと微笑み、立ち上がった。


何言ってんの?僕どうなるの?


『えっ!ま、待ってください!何処へ行くんですかっ!』

僕は、つい声を荒げてしまった。

『お屋敷・・坊ちゃんの家です』

『僕の家があるんですか??』

『正しくは違いますが、そうですね』

天国なのに、家があるんだ・・


『おっと・・転生申請するのが先でした。私とした事が、歳ですかねぇ、ほっほっほ』

おじいさんは、下を向きながら笑っている・・。

(何だか、この人前から知ってる様な・・)

『グハッ』

あれ、口から血が・・。


バタッ



第1章終わり



第2章 執事エルセフ


ん?ここは?


ヘッド?・・夢だったのか・・

ならいいけど・・。

『大丈夫ですか??』

なんか聞き覚えのある声が・・


『おじいさんっ!』


『失礼、まだ自己紹介がまだでしたな・・、桜三毛猫の4代目、サリア様の執事、エルセフでございます』

おじいさん・・エルセフさんは綺麗にお辞儀をした。

『エルセフさん、僕、さっき血が出て・・何があったのでしょうか・・?』

エルセフさんは、少し間をおいてからゆっくりと口を開いた。

『・・・・【事故の後遺症】、みたいなものですかね・・』

この時、エルセフさんは、何かを隠しているようだった・・。


『【後遺症】、ですか・・』


『詳しいことは分かりませんが・・』


『命に関わらないもののようなのでよかったです』

さっきのような、重い表情と違い、いつもの優しい顔に戻っていた・・。でも・・!

『い、命って!僕もう死んでるんですよね‼︎』


『はい・・』

また、さっきと同じ重い表情になってしまった。

僕が、口を開こうとした瞬間・・

エルセフさんが、しゃべり始めた。

『確かに・・・・たしかに私やここにいる方は死んでいます。ですが、貴方は、死んでいるけれど死んでいないのです。』

僕は、意味がわからなかった、結局死んでるのか死んでないのかわからない・・、僕が馬鹿なのだろうか・・、いや、絶対違うでしょ・・

エルセフさんは、僕の思っていることを悟ったのだろうか、もう一度話し始めた。

『わかりやすく言うと、貴方の魂は生まれながらの魔法使い神で、今の身体は仮の姿で、死んだのは仮の姿の坊ちゃんであり、魂は生きておられるのです。』

やっぱ意味分かんない。わかりやすくない、やっぱ前言撤回、僕は馬鹿だ…って違う違う説明が訳わかんないんだよー←((


『信じられませんよね』


信じられる信じられないの問題じゃないよ!


『まぁ…まだ、無理に分かっていただかなくても結構です( ⁼̴̶̤̀ω⁼̴̶̤́ )』


あ、優しい顔に戻った、エルセフさん、たまに顔が変わるからちょっと怖いんだよなぁ〜


第2章終わり


第3章 転生エラー《記憶喪失》



『坊ちゃまつきましたよ?』

僕たちは16時間寝ずに、転生所を探していた。そして今、やっと見つけ、たどり着いた…

『やった、やっと着いた』

もう、動きたくない…

『行きますよ』

死にそう…あっ!仮だけど死んでるんだっけ…?

『はぁーい』

僕は、嫌々草むらを進んでいった…。

『やっとおいでになられましたか、お坊ちゃま…じゃなかった、〝弥生 昴〟(やよい すばる)私は、ラピトと申します』

『ラピト…仮にも魂は、坊ちゃんなのだ、人間の名で呼ぶな…』((ボソッ


なんか、エルセフさんの様子が変だなぁ秘密の話なんかして…まぁいいけど…。


『じゃあ行きますよ』


『あっ…はい』

ビックリした。もう話し終わったのかな…


『こちらが転生機ですこの中に坊ちゃま、入ってください』

『うわ、凄い大きい機械だなぁ〜

少し怖いや…』

僕は、大人しく機械の中に入った。

『じゃあ、いきますよ?』

ラピトがそういいレバーを引いた。



ガチャン


ブーブーブーブーブーブーブーブー

《errorが発生しました》

ただちに中の人を出してください!


ブーブーブーブーブーブーブーブー《errorが発生しました》

ただちに中の人を出してください!


僕は、小さな窓から機械の外をみた…

赤いライトがパトランプのようにチカチカしていた。

よく外の音が、聞こえないので耳を窓に押し付け、澄ました。

ブーブーブーブーブーブーブーブー《errorが発生しました》

error?えらー?エラー?!

僕は、すぐ機械の電源を確認した。

幸い電源は、ついていなかった…



【その時は】



どういう事か?何故そんなことしたのかはどうでもいい…ただ、エルセフさんが〝事故〟ではなく〝意図的にやった〟ということはハッキリわかった…正直ビックリしたし、それと同時に怒りを覚えた……。


『助けて、嫌だよ、出してよ、怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い』


僕は、機械のドアの鍵がかかっていることを確認して、恐怖も覚えた…

思いっきりドアを叩いて助けを呼んだ…でも、エルセフはもちろん、ラピトも黙ってこっちを見ていた…。

機械が、動くまで約2秒前エルセフが、僕の泣き顔を見ながら、いやらしい顔で嘲笑っていた…。


第3章終わり


第4章 極悪殺人鬼 愛乙音


機械のerrorにより、昴の身体と交換に生き返った愛乙音=昴の魂

昴の魂から蘇った愛乙音は、昴と入れ替わりで機械に入っていた…。



『俺は、何故このようか機械に入っているのだ??』

俺は、機械から出た…。


ガタッ!


『誰かいるのか??』

なんかおかしい気がして周りを見回してみた…。

『やぁ♪久しぶりだね』

部屋の隅から声が聞こえた…。

『その声はッ‼︎』


〝ラピト〟


『愛乙音、やっと僕のものになるんだね』

おれ

ラピトは、微笑みながら愛乙音の前頭葉を撃ち抜いた…。


しばらくして俺は、起きた

なんか頭がまわんない…何も考えられない…、


とりあえず、周りをみた…。

周りには、傷だらけの少女、

鎖に結ばれている少年、

の2人がいた……。


2人とも、俺を見て可哀想に、またか…と言いたいような目をしていた…。

俺も、少年のように鎖に結ばれていた…。鎖を外すため少し動いてみたら……

『グハッ‼︎ヴゥ…ッ!』

さっきまでは感じなかった痛み…、

さっき撃たれたとこから血が、流れてきた。

(前頭葉は治ってるっぽい、他んとこも治さないと)

俺は、痛みに耐えながら、一生懸命呪文を唱えた……。

なんとか出血を抑え痛みもなくなってきた。


(足音)


『ラピト、いるのか??』


『うん、いるよ♪愛乙音♡500年の眠りから覚めた気分はどぉ〜?』


『キモッ』

あまりの気持ち悪さに言葉に出てしまった……。

『酷いなぁ!眠りから覚ましたの僕だよ?まぁエルセフも頑張ってくれたけど』


『なんで、俺の眠りを覚ました…。何が望みだ?富か?名誉か?それとも……【力】か??』


『ふふふふふ……どれかというと最後の【力】かなぁ〜』


力を使って何する気何だ?

世界征服??

都市破壊??

いや……そんなくだらないことではないだろう…。

『【世界殺人鬼計画の先頭に立つ】…』

ラピトは、少し驚いた表情を見せた。だがすぐにいつもの余裕の表情に戻った……。


『そーだよ?【世界一の殺人鬼を育成してこの計画の先頭に立つ】のが目的さ……』


『案外さらっと言うんだな……』

俺は、少しビックリした。

『まぁ……、いずれ言うことだったし、で、ここから本題、僕たちは、君の周りにいる少年、少女を殺人鬼に育てようとした……。でもきずいたんだ、ここにいるのは所詮、検体になる運命の者、素のいいものを育成すればどんどん強くなるはず…、そしてそれを、【化物】として育てれば尚更……、素晴らしい殺人鬼が出来るよ』

なんだこの計画おかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしい

『馬鹿げてる……計画も、考えも、世界一だなんて…反吐がでる……』

俺はラピトを睨みつけた。

『そんなに怒るなよ〜♫頭の傷が治ってるかと思えば……、思考まで戻ってたんだ♪』

『…………』


『無視か……、まぁいいけど♪

今は、動けないもんね』

たしかに動けない……

『そろそろ【訓練】の時間だよ♪』





『く…ん…れん……?』










第4章終わり




エピローグ



人間とは、弱く、脆い、だけど…


【可能性】


がある。

もしかしたら貴方も、その友達も、魔の血を受け継ぐ者かもしれません……、その【可能性】を、【希望】に変えるか【絶望】に変えるかは、あなた次第……、



可能性 は、誰にでもある……


普通の人間は、脳を10〜20%使っている…

アインシュタインは、30〜40%使っていたそうで…

タイムマシンを作っていたとかいないとか……、

まぁ人間が、脳を、90〜100%使えれば、それはその瞬間に、人間という種の生き物ではなくなる。




この物語は、魂に眠っていた魔法使いの話……。



昴は愛乙音・フロマ・ジュであり、

愛乙音・フロマ・ジュでない…【他の人格】








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ