「幕間」
ここは幕間です。
そう言えば昔、私はまくあいをまくまと呼んでいましたね。
幕間とは基本的には第一幕が終わって次の幕が開くまでの間の事を指します。
この話は幕が開けたらすぐ終わってしまいます。
ここを幕間たらしめる特徴は本編では無いと言う事でしょうか。
さて、本編において203号室の契約者である所の南那凪也が繰り返し幽霊は存在しないと主張していますが、実際は存在するのです。
ただ、幽霊が発生する事が稀有な例でしかないだけの話で。
今私に頭を鷲掴みされて悲鳴を上げているコレは木藤苗と言う人間の幽霊です。
生霊化した状態で本体が殺されたので、本体の代わりになる身体を探して彷徨っていますね。
ただ、誰しも身体の相性と言う物がありまして、木藤苗は南那洋々との相性が悪かった様です。
この様に、生霊化した状態で本体が死んだ人間が幽霊になりますが、南那洋々がこれまでに殺して来た人間は生霊になる程の恨みを抱く間も無かったので、たとえ二桁後半に届こうかと言う数の人間を殺しても幽霊に出会う事は無かった訳です。
さてさて、そろそろ幕間の幕引きで御座います。皆様は物語に戻り、私は残酷荘の大家に戻ります。
それにしても、今逃がした木藤苗の幽霊がどこの誰に憑り付くかが楽しみですよね。




