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ぷろろ~ぐ★拾った物は交番へ届けるのが最善の選択であるのは時と場合と物による。

 なんか変なのが書きたくなりました。

 自分で書いててなんですが、非常に残念な作品になることは間違いないです。

 なにせノープランですから(笑)。

 よう。

 俺の名前は輪太郎。葉白 輪太郎(はしら りんたろう)っていうんだ。


 まあ、いいや。今、俺は、愚痴らずにはいられないんだ。

 そんな顔すんなよ。俺だって見ず知らずのアンタなんかに愚痴りたいわけじゃないさ。

 しかしな、俺は今、猛烈に気が滅入ってる。


 一歩間違えたら部屋の窓から飛び降りちまいそうなんだよ。

 ここ二階だから問題はあんまり無さそうだけど……。

 そんな訳だからちょっとだけ俺の話を聞いていけ…聞いて下さい。


 あれはそう、一万六千秒前、いや四千秒前だったかな。まあいい、俺にとってはついさっきの出来事だ。


 いつも通り退屈な学校が終わり意気揚々と帰る俺の目の前に突然、空から何かが降ってきたんだ。

 俺の目の前に落ちてきたソレは、どこからどう見てもただの本だった。

 なんか古臭くてカバーが皮張りで、表紙に変な模様と文字が書いてある以外は、まったく普通のどこにでもある本だった。


 思えばあの時点で町の清掃員よろしくゴミ箱にポイしとけばよかったんだが、あの時の俺はどうにかしてた! そんな怪しさバリバリの本を家に持って帰ってしまったんだよ。


 考えてみればまだ、まだその時はよかった。まだ引き返せたんだ。

 しかし、学校終わりで妙にハイテンションな俺は、あろうことかその本を開いてしまった! あれが全ての間違いだったんだ! くそぉ俺の馬鹿!


 わるい、取り乱しちまった。


 内容は英語だか何語だかわからん字で書かれていて、変な動物みたいなマークと字だけっていう全然面白くない内容だったんだ。


 そこでなんか格好良さげなマークの横の字をそれっぽく発音してみた瞬間に――


「……おい」


 突然本が光りだして――


「おいっ」


 本から煙が出てきたと思ったら――


「儂が呼んでおるのだ! 返事くらいはするのが最低限の礼節ではないか!」


「……は、はいぃ!」


「まったく。主が貴様のような男だと考えると儂はつくづくツいてないのだと実感させられるわ。だいたいにだな……」


 先程から自室の床で(何故か)正座させられている俺の目の前で、小さな女の子がイスの上で胡座を掻いて偉そうに文句を言っている。


 部屋の主たる俺が何故イスの上で偉そうにしているこのクソガキに逆らわずいるのかにはちゃんとした理由がある。可愛いとは思うが、決してそんな趣味ではない。断じて。


 無造作に伸びた髪を邪魔にならない程度に切りそろえられ、小さな肢体は細いが健康そうで、顔はモデルもびっくりするであろう整い具合。将来すごい美人になること間違い無しだろう。


 しかし、少女の頭には小さいが山羊のような角が生えており、背中からはコウモリの翼のような物が小さく横に広がっているのが見えるし、極めつけはお尻から伸びた尻尾がさっきから右へ左へとふらふら揺れていた。


 そう、彼女は――


「……だからな。そもそも儂のような高位の悪魔を召喚するには、それだけの実力を身に付けてからするものだろうがーっ!!」


 悪魔なのだ。

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