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運 -さだめ-   作者: 碧生
4/8

思い出②〜アイス〜

「ほら、着いたぞ。ここがオレの行きつけの黒蜜アイスの旨い店。」

オレはそう言うと店内に入った。

「すいませーん。野原さーん。」

大声で呼ぶ。

「おう、碧くんか。いらっしゃい。そっちのお嬢さんもようこそ。」

この人がこの[日々茶屋]の店主、野原爾(のはら・しかり)さん。今年、八十七歳になるおじいちゃんだ。

野原さんはオレのことを小さい頃から知っていて、本当に祖父のような存在だ。

「野原さん、黒蜜アイスの二つね。オレのは蜜多めで。…万里奈はどうする?」

『あたしもあおちゃんと同じのでいいよ。』

「じゃあ蜜多めを二つ。」


5分ほど待つと、野原さんがアイスを運んできた。

一口食べる…

「……っ!つめてぇ〜!!やっぱうめぇよ。野原さん。」

そういいながら万里奈を見る。

「……はぁ?!」

万里奈の皿にはもうアイスはなかった。

『むっちゃ美味しかったぁ!!なぁあおちゃん、もう一個食べていい?』

「いいけど…」

驚いたが、優しい気持ちになれた。コイツ、すげぇ嬉しそうに、旨そうに食うやつだな。見ているこっちが幸福になれる笑顔だった。


『ありがとーございましたっ!!』

万里奈は元気よく野原さんに言った。

「また来きなさいよ〜」

野原さんも顔を皺くちゃにして笑って言った。

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