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私と一緒  作者: マロ
9/12

今じゃない

初詣も過ぎて、冬休みが終わり、今日から学校が始まる。


「あけましておめでとう。もう2年生の3学期だ。来年は勉強ばっかりで時間なんてあっという間に過ぎるから気をつけるんだぞ〜」先生の言葉で改めて理解した。この恋を成就できるのは夏に入るまでか、来年の春、卒業までなのだと。


3学期は想像よりも短い。

気づいたら1月ももう終わりを告げようとしていた。

あの初詣が夢だと錯覚するくらい、彼女と進展はない。

「透、最近進展はどう?翡翠とは上手くやってる?」陸が聞いてきた。

「いいや〜連絡先は交換してそれっきりだし、翡翠さんが僕のこと好きなんじゃ?って勘違いしそうだったけど、やっぱり幻想だったのかな〜って。」そんなふうに言う僕を見て、

「なんでそうなるの!?」誰もいない教室で驚く声が響く。

「だって、連絡先交換してくれたのだって、僕だからじゃなくて彼女が誰にでも優しいからだと思うし。」そんなふうにごねる僕を見て、「透、翡翠のことほんとに好きなの…?」

「何言ってんの?好きに決まってるけど。」ちょっとムッとして返すと、一呼吸置いて、「じゃあなにか連絡してみれば?交換しただけで諦めるのは時期尚早でしょ。」宥めるように、まるで自分を落ち着かせるように陸が言った。

「うん。…何送ればいいかな?」そうは言われてもこれまで話題がないから送ってないのだ。今から送ってみようなんて言われても無理に決まってる。

「何でもいいんだよ。『今日寒いね』とか『明日からテストだね』とか。」「でもそんなくだらない事連絡したって…」そう弱気になる僕を説得するように「くだらない事でもいいからするんだよ〜、相手の目に入るように動かないと惹かれることも無いよ!!」

確かに陸が言うことも正しい。

勇気を出さなきゃ恋愛はできない。

今必要なのは語彙力と勇気だけ…

「じゃあ、今日連絡してみるよ。ちょうどテスト期間入るし。」そういうと、陸は満足そうな顔して「そうするのがいいよ」


家に帰ってから、翡翠さんに連絡して、返事を待っていた。

いつにもなくソワソワしてるせいか「アンタいつになくソワソワしてんじゃん、好きな子でもできた?」お母さんからそう言われて、ベタだけどお茶を吹き出してしまった。

フフフと笑うお母さんの目には、どんな僕が映ってるんだろう。

『明日からテスト期間だね』(透)

『そうだね〜』(翡翠)

『勉強は順調ですか?』(透)

『まぁまぁかな〜テストには間に合いそう』(翡翠)

『透くんは?テスト出来そう?』(翡翠)

『全然。今回範囲広すぎるよ』(透)

『だよね、お互い頑張ろ!!』(翡翠)

可愛らしいスタンプと一緒に送られてきた。

なんてことのない普通の会話。

ここから、頑張っていこう。


なんて、テストが終わるまで思ってたけど…

同じような会話を毎日して、テストが終わったら何話せばいいか分からなくて、またふりだしに戻ってしまった。

(どうしよう…翡翠さんと話せる話題…っていうか、迷惑だよなぁ…どうしたらいいんだろう。それに、翡翠さんは僕より陸が好きなんだろうし…諦めようかな。まだ好きになりたてだから、傷も浅いし。)スマホを伏せて、枕に顔を沈める。


そんなこんなを考えて、気づけば3年生、クラス替えの時期だった。…どうなるんだろう。妙に胸騒ぎがする。

テスト期間の翡翠目線は書きません。

次はクラス替えからです。お楽しみに〜

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